就職・転職に有利な建築・土木の資格~施工管理技士~

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2015年08月19日

転職を考える皆さんにお届けしているトライアローラボコラム企画ですが、今回は「転職に有利な建築・土木の資格~施工管理技士~」と題しお送りします。

施工管理技士は、建設業において国から認定された国家資格のことをいいます。土木や建設などの建築現場では資格者が必要な場合もあり、建設業への就職、転職にはとても有利な資格といえるでしょう。ここでは施工管理技士の資格についてご紹介いたします。

施工管理技士とは

施工管理技士とは、建設業において一定水準の知識や技術を持つ国家資格です。資格は、建設機械、土木、建築、電気工事、管工事、造園の6種類に分かれており、それぞれ1級と2級があります。それぞれ特化した分野に分かれており、工事現場における施工全体を管理、監督するための主任技術者として認定されている資格です。

建設機械
ブルドーザーやショベルなど、建設機械を用いた施工の監督的業務や、施工管理を行うことができます。

土木
河川、道路、橋梁、鉄道、上下水道などの土木工事において施工管理を行うことができます。

建築
建築工事の現場において施工管理を行うことができます。ちなみに建築士は設計監理専門で、施工管理技士は施工管理専門といえます。

電気工事
電気工事における施工計画や図面の作成、現場での施工管理などを行うことができます。

管工事
冷暖房や給排水、浄化槽やガス配管などの管工事の現場において、施工計画や監理などを行うことができます。

造園
公園や緑地、遊園地などの造園現場において、施工計画や管理などを行うことができます。

このように大きく分かれていますので、自分はどのような分野の資格を取得したいかを見極めたうえで決めるとよいでしょう。分野によって違いはあるものの、基本的に1級と2級では、取り扱える範囲や責任の重さに違いがあります。

次では、「建築施工管理技士」「土木施工管理技士」に絞ってご説明します。

建築施工管理技士の資格を取得するには

1級と2級があり、1級はすべての建築物に対して有効で、2級は建築・躯体・仕上げの3種類の資格に分かれます。

1級の受験資格…以下のいずれかに該当した人が受験可能

  • 大学や短大、高校等を卒業後、一定期間以上の実務経験がある(学歴により3年~15年以上)。
  • 2級建築施工管理技士、または建築士取得者で合格後5年以上の実務経験がある。
  • 2級建築施工管理技術検定合格後、実務経験が5年未満の人で、一定期間以上の実務経験がある(学歴により5年以上~14年以上)

学歴により細かく条件分けはされていますが、主な受験資格はこの3つです。

2級の受験資格……以下のいずれかに該当した人が受験可能

  • 大学や短大、高校等を卒業後、一定期間以上の実務経験がある(学歴により1年~8年以上)。
  • 職業能力開発促進法による技能検定に合格した人(合格年度と級別、実務経験年数、検定職種の条件あり)

試験内容・合格率

試験は四択のマークシート方式である学科と、記述式の実地試験の2種類があります。学科では、建築学や施工管理法、法規など、実地では施工管理(2級は躯体や仕上げ、施工管理)の問題が出題されます。60%程度の正解率が合格ラインとされていますが、合格率は1級、2級とも学科で40%~50%程度、実地で40%前後の合格率となっています。※平成26年度結果

土木施工管理技士の資格を取るには

土木施工管理技士の資格取得の条件や試験内容、合格率などを紹介します。こちらも1級と2級があり、1級はすべての土木工事に対して有効で、2級は土木・鋼構造物塗装・薬液注入の3種類の資格に分かれます。

1級の受験資格…以下のいずれかに該当した人が受験可能

  • 大学や短大、高校等を卒業後、一定期間以上の実務経験がある(学歴により3年~15年以上)。
  • 2級土木施工管理技術検定合格後5年以上の実務経験がある。
  • 2級土木施工管理技術検定合格後、実務経験が5年未満の人で、一定期間以上の実務経験がある(学歴により9年以上~14年以上)
  • 専任の主任技術者の経験が1年(365日)以上あり、2級合格後3年以上の実務経験がある
  • 専任の主任技術者の経験が1年(365日)以上あり、2級合格後3年未満で、一定期間以上の実務経験がある(学歴により7年~13年以上)
  • 専任の主任技術者の経験が1年(365日)以上あり、2級土木の資格がない人で、一定期間以上の実務経験がある(学歴により8年~13年以上)
  • 指導監督的実務経験年数が1年以上、及び主任技術者の資格要件成立後専任の監理技術者の設置が必要な工事において当該監理技術者による指導を受けた実務経験年数が2年以上あり、2級合格後3年以上の実務経験がある
  • 指導監督的実務経験年数が1年以上、及び主任技術者の資格要件成立後専任の監理技術者の設置が必要な工事において当該監理技術者による指導を受けた実務経験年数が2年以上あり、2級土木の資格がなく、高校卒業の学歴で指定学科卒業後8年以上の実務経験がある

2級の受験資格……以下のいずれかに該当した人が受験可能

  • 大学や短大、高校を卒業後、一定期間以上の実務経験がある(学歴により1年~4.5年以上)。
  • 最終学歴を問わず8年以上の実務経験がある

試験内容・合格率

試験は四択とマークシート方式である学科と、記述式の実地試験の2種類があり、試験の要領は建築施工管理技士と似ています。内容は土木一般や専門土木、コンクリートなどに関する問題が出題されます。
合格率は学科実地合わせて20%前後となっており、建築と並んで難易度の高い試験となっています。

資格取得後のキャリアプラン

誰でもすぐに受けられる試験ではなく、実務経験がないと試験すらできない資格ですが、土木建設現場、ハウスメーカー、最近ではリフォームを取り扱うホームセンターなどでも資格者の求人が増えています。これらの資格を持っているだけで、一作業者ではなく計画から施工、管理までを行う監督者として働くことができますし、待遇面でも期待できます。

今後日本におけるインフラ設備の老朽化に伴い、補修や建て替えのニーズが今後は急速に増えていくことや、2020年の東京オリンピック需要を迎えると予測され、若い方から年配者まで幅広い年代に雇用の機会があるのも大きな魅力です。


このように工事現場で管理者や責任者として活躍するには、施工管理技士の資格が必須となりますし、取得していれば転職にも非常に強い武器になります。難易度は高いですが取得を目指す価値はかなりありそうです。


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