テストエンジニアとは?仕事内容から将来性・年収まで徹底解説

公開日:2025/10/31 最終更新日:2025/10/31

テストエンジニアとは?仕事内容から将来性・年収まで徹底解説
近年、AIや自動化の進展により、テストエンジニアの役割も変化してきています。「そもそもテストエンジニアとはどのようなものか」「どのようなスキルが求められるのか」といった疑問を持っている方も多いでしょう。
この記事では、テストエンジニアの基本的な役割から最新のトレンド、必要とされるスキル、年収事情、さらには未経験からのキャリアパスまで、幅広く解説します。IT業界でのキャリア選択やスキルアップを考える上で、テストエンジニアという選択肢を正しく理解するための情報をお届けします。

テストエンジニアとは?

テストエンジニアとは、ソフトウェアや製品が正しく動作するようにさまざまなテストや動作検証を行う職種です。システム開発の工程において、プログラムやシステムに不具合やバグがないか、予期しない動作をしないかを入念にチェックし、製品の品質を担保する重要な役割を担っています。
テストエンジニアは一見単純な仕事に見えるかもしれませんが、カバーする技術分野は広く、極めれば極めるほど奥の深い仕事です。ソフトウェア開発において、テストは品質保証の最後の砦として、ユーザーに製品が届く前に問題点を洗い出し、修正するための重要なプロセスとなっています。 近年では、ソフトウェアの品質に対する要求が高まる中で、テストエンジニアの役割はますます重要になっています。

テストエンジニアと他職種との違い

テストエンジニアとほかの職種の違いを見ていきましょう。
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テスターとの違い

テストエンジニアとテスターは混同されがちですが、担当する範囲や求められるスキルレベルに違いがあります。テスターは主にあらかじめ作成されたテスト仕様書や手順書に従ってテストを実行し、結果を記録するという限定的な業務を担当します。一方、テストエンジニアはテスト計画の策定からテスト設計、実施、分析、改善提案までを幅広く担当し、より高度な知識とスキルが求められます。<,strong>
テスターは比較的経験の浅い人でも担当できる場合がありますが、テストエンジニアはテスト技法やシステム設計に関する深い知識が求められ、上位職としての位置づけと言えるでしょう。

QAエンジニアとの違い

QA(Quality Assurance)エンジニアとテストエンジニアは、ともに品質を担保する役割ですが、スコープに違いがあります。テストエンジニアがテスト工程に特化しているのに対し、QAエンジニアは品質保証全体を担当します。
テストエンジニアは開発中のソフトウェアや製品に対して、プログラムが正常に動作するかや不具合がないかのテストを主に担当します。一方、QAエンジニアは完成した製品が仕様に沿っているか、ユーザーが実際に使用できる状態になっているかの確認を主に担当します。
ただし、企業によってはテストエンジニアとQAエンジニアの境界はなく、両方の業務を兼務する形を取ることもあります。

開発エンジニアとの違い

開発エンジニア(プログラマーやシステムエンジニア)がシステムやソフトウェアを設計・開発するのに対し、テストエンジニアはそれらが正しく動作するかを検証する役割を担います。
開発エンジニアは新しい機能やシステムを「構築する」ことを中心に活動し、自分が書いたコードが意図した通りに動くかの基本的なテストは行いますが、細部にわたる検証や異常系のテストまでは手が回らないことも多いです。
一方、テストエンジニアは「検証する」ことを主な業務とし、多角的な視点から製品を評価します。開発者が想定していないような使い方や、極端な条件下での動作確認なども行い、ユーザーの立場に立って製品の品質を担保します。テストエンジニアは「壊す」という視点も持ち合わせ、製品の弱点や盲点を見つけ出すことも重要な役割です。

テストエンジニアの具体的な仕事内容

テストエンジニアの実際の仕事内容について紹介していきます。

テスト計画の策定

テストエンジニアの仕事は、製品開発の段階に合わせてテスト計画を策定することから始まります。テスト対象の仕様調査と観点抽出を行い、テスト計画を作成します。具体的には、製品にまつわる情報などを調査し、テスト対象の機能や範囲、優先順位を決定します。「誰がどんな状況で利用することを想定したソフトウェア製品なのか」までを調べなければ品質確保ができない場合もあるため、幅広い視点が求められます。
テストの計画では、実施する試験の概要、対象範囲、スケジュール、必要な環境、テスト関係者などを押さえることがポイントです。特に限られた時間内で効率よくテストを実施するためには、機能の重要度やバグが発生しやすい箇所などを考慮してテスト項目の優先順位を決定する必要があります。

テスト設計と実施

計画書に基づき、テスト観点・技法・ケースなどを検討し、どのようにテストを実施するかを決定するのがテスト設計の工程です。テスト観点・技法の決定では、念入りにテストすべき部分と、対象の仕様確認に最適な技法を決めます。
テストケースの設計では、テストの実施手順と確認する内容を具体化します。テストの成否を確認するためには、画面表示やデータベース上のデータなどが正しく動作している状態を、あらかじめ細かく定義する必要があります。その後、設計内容をテストの仕様書に反映させます。
テストの実施段階では、テスト設計の仕様書をもとにテストを実行します。近年ではテスト自動化ツールを用いて自動化するケースが増えており、この場合には自動化ツールの用意やツールを使ったテストパターンの表現を用意するのが一般的です。

バグ報告と分析

テストを実施する中で発見された不具合(バグ)は、適切に報告・分析し、開発チームにフィードバックする必要があります。単に「バグがあった」と伝えるだけでは不十分で、どのような条件や操作で不具合が発生したのか、期待される動作と実際の動作の差異は何かなど、詳細に記録・報告します。

品質改善の提案

テストエンジニアは単にバグを見つけるだけでなく、テスト結果をもとに品質改善のための提案を行うことも重要な役割です。テストの過程で発見された問題点や改善可能な点を整理し、開発チームや管理者に対して具体的な改善策を提案します。
この品質改善のサイクルを回すことで、プロジェクト全体の品質向上と、将来的なバグの発生防止に貢献することができます。

テストエンジニアに求められるスキル・知識

今まで紹介してきたテストエンジニアの仕事では、どんなスキルが必要なのでしょうか。テストエンジニアに求められる能力について解説していきます。

テクニカルスキル

テストエンジニアには、以下のようなテクニカルスキルが求められます。

テスト技法の知識

ブラックボックステスト技法やホワイトボックステスト技法など、様々なテスト技法を理解し、適切に使い分けるスキルが必要です。テスト技法は、テストパターンに漏れがなく、効率的にテストケースを作成するための方法論です。

プログラミングの知識

テストエンジニアはコードを書く機会は少ないかもしれませんが、コードを読み解く能力は不可欠です。プログラムの構造を理解していれば、どのようなテストが必要かを判断しやすくなりますし、バグが発生した際の原因特定も容易になります。

テスト自動化ツールの知識

大規模なシステムや複雑なシステムでは、時間的・人的制約から自動でテストを行う必要性が高まっています。Selenium、Appiumなどのテスト自動化ツールの使い方を知っていると、テストの効率化や品質向上に貢献できます。

システム・アーキテクチャの理解

テスト対象となるシステムの全体像や構成要素、その相互関係を理解することは、効果的なテストを行う上で重要です。特に結合テストやシステムテストでは、コンポーネント間の連携を把握していないと適切なテストケースの設計が難しくなります。
これらのテクニカルスキルは、テストエンジニアとして経験を積む中で徐々に獲得していくものですが、書籍やオンライン講座、資格取得などを通じて体系的に学ぶこともできます。

ビジネススキル

テストエンジニアに求められるビジネススキルには、以下のようなものがあります。

コミュニケーション能力

テストエンジニアは開発者や設計者、プロジェクトマネージャーなど様々な立場の人と連携する必要があります。バグを報告する際には、技術的な問題を分かりやすく伝える能力が求められます。また、テスト計画や結果を関係者に説明する場面も多いため、適切なコミュニケーション能力は不可欠です。

文書作成スキル

テスト計画書やテスト仕様書、テスト結果報告書など、様々な文書を作成する機会が多いため、明確で分かりやすい文書を作成するスキルが必要です。特に、テスト結果の報告書は開発チームの修正作業に直結するため、問題点や再現手順を正確に記述する能力が重要になります。

品質管理に関するスキル

ソフトウェアテストの目的は、プログラムが仕様通り動作することの確認です。「仕様通りの動作を正しく実行する」ことはソフトウェアの品質の基準の一つであり、テストにより不具合を修正することはソフトウェアの品質を高めることにあたります。
これらのビジネススキルは、テストエンジニアが単なるテスト実行者ではなく、プロジェクト全体の品質向上に貢献できる専門家として認められるために重要です。

ヒューマンスキル

テストエンジニアとして成功するためには、技術的な知識だけでなく、以下のようなヒューマンスキルも重要です。

忍耐力

テスト作業は時として単調で反復的な作業が続くことがあります。同じ操作を何度も繰り返したり、細かな差異を見つけるために集中力を維持したりする必要があります。

発想力

テストエンジニアは「想定外の使い方」や「悪意あるユーザーの行動」なども予測してテストを行う必要があります。開発者が想定していないシナリオを考え出し、システムの弱点を発見するための創造的な発想力が求められます。

細部への注意力

微細な変化や動作の違いを見逃さない観察力はテストエンジニアにとって不可欠です。画面のレイアウトのずれ、データの不整合、処理速度の微妙な変化など、一般のユーザーが気づかないような小さな問題も見つけ出す「目」が必要になります。

論理的思考力

バグが発見された際、その原因を論理的に推測し、効率的にデバッグするための思考力が重要です。また、テストケースを設計する際にも、漏れなく効率的にテストを行うための論理的な計画が必要になります。

これらのヒューマンスキルは、技術的なスキルと同様に重要で、テストエンジニアとしての総合的な価値を高めます。自己啓発やチーム内でのフィードバックを通じて、これらのスキルを意識的に伸ばしていくことが、長期的なキャリア成功につながるでしょう。

テストエンジニアに役立つ資格4選

テストエンジニアとなるために役立つ資格をご紹介します。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験(FE)は、ITエンジニアに求められる基礎知識を幅広く習得することができる資格です。ハードウェアやネットワークの仕組み、ソフトウェア開発手法、テスト技法などが範囲に含まれており、テストエンジニアに求められる基礎知識を身につけることができます。
この試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験であり、ITエンジニアの登竜門的な資格として広く認知されています。テストエンジニアに限らず、どのような職種のエンジニアも取得しておきたい資格と言えるでしょう。

JSTQB認定テスト技術者資格

JSTQB認定テスト技術者資格は、テストエンジニアにとって最も直接的に役立つ専門資格の一つです。JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)は、国際的なソフトウェアテスト資格認定制度であるISTQB(International Software Testing Qualifications Board)と連携しており、この資格は国際的にも通用します。
JSTQB認定テスト技術者資格には、以下のようなレベルが設けられています。
  1. Foundation Level(FL):テストの基礎知識を証明するレベルです。テストの基本概念、テスト設計技法、テストマネジメントなどの基礎的な内容が問われます。
  2. Advanced Level(AL):より高度なテスト技術者としての知識を問うレベルです。「テストマネージャ」「テストアナリスト」「テクニカルテストアナリスト」の3つの役割に分かれています。
  3. Expert Level(EL):テストの特定分野における専門家としての知識を認定するレベルです。「テスト自動化エンジニア」「テスト改善」「テスト管理」などの専門分野があります。
  4. この資格の大きな特徴は、ソフトウェアテストに特化した専門知識を体系的に学べる点です。テストの計画、設計、実行、報告といったテストライフサイクル全体をカバーしており、テストエンジニアとしての専門性をアピールする強力な武器となります。

ソフトウェア品質技術者資格認定

ソフトウェア品質技術者資格認定は、一般財団法人日本科学技術連盟(JUSE)が認定する資格で、ソフトウェアの品質向上技術に関する知識を習得することができます。この資格は「ソフトウェア品質 知識体系ガイド(SQuBOK)」をシラバスとしており、ソフトウェアの品質全般に関する知識が問われる内容となっています。
具体的には、品質の概念やソフトウェア品質モデル、品質マネジメント、セキュリティ、リスクマネジメント、レビューマネジメントなど非常に幅広い内容が出題されます。
この資格には、以下の2つのレベルがあります。
  1. 初級ソフトウェア品質技術者資格試験:ソフトウェア品質に関する基本的な概念を理解していることを認定するレベルです。テストエンジニアにとっての基本的な用語や概念の理解が問われます。
  2. 中級ソフトウェア品質技術者資格試験:より実践的なスキルが問われるレベルです。テストマネジメントやリスクマネジメントなど、品質向上に必要な管理についての問題が出題されます。
テストエンジニアがこの資格を取得することで、テスト工程だけでなく、品質保証の観点からソフトウェア開発全体を見渡す視野を持つことができます。

IT検証技術者認定試験(IVEC)

IT検証技術者認定試験(IVEC:IT Verification Engineer Certification)は、一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)が認定する、テストエンジニアのための資格試験です。この試験の大きな特徴は、実務を重視した内容である点です。
IVECには、次のようなレベル分けがされています。
  1. エントリーレベル(レベル1・レベル2):テスト実施者向けのレベルです。テスト実行計画、テスト環境準備、テストケース準備、テスト実行、不具合報告などが出題されます。
  2. ミドルレベル(レベル3・レベル4):設計者向けのレベルです。テスト詳細設計、テスト実装、テスト報告などが出題されます。
  3. ハイレベル(レベル5):アナリスト向けのレベルです。テスト要求分析、テストアーキテクチャ設計、テスト評価などが出題されます。
IVECの問題形式は、レベル1からレベル5まで全てPCを使った記述式となっており、実務に即した実践的な内容が問われます。このため、単なる知識の暗記ではなく、実際の業務で培った経験や判断力が試されます。

テストエンジニアとしてのキャリアを積み上げていく上で、実務スキルを客観的に証明できるこの資格は、特に実践的な能力をアピールしたい場合に有効です。

テストエンジニアのやりがいと難しさ

テストエンジニアの仕事には、どんなやりがいがあるのか、むずかしさと合わせて解説していきます。

テストエンジニアのやりがい

テストエンジニアの仕事には、以下のようなやりがいがあります。
  1. 社会に貢献できる実感:テストエンジニアは、ソフトウェアや製品の品質を担保する最後の砦としての役割を担っています。バグやエラーのないシステムをユーザーに届けることで、社会に安全で信頼性の高いサービスを提供することに貢献できます。ユーザーからの良い評価を聞いたとき、テストエンジニアは企業や社会に貢献できていることを実感できます。
  2. ものづくりの専門家としての成長:テストエンジニアは、製品がどのように設計され、どのような機能を持ち、どのようなアーキテクチャで構成されているかを深く理解する必要があります。その過程で、ソフトウェア開発の全体像や各工程の関連性について広範な知識を得ることができます。
  3. 課題解決のやりがい:バグを発見し、その原因を特定して改善に導くプロセスには、パズルを解くような面白さがあります。「なぜこの問題が起きているのか」を論理的に追求し、解決策を見つけ出す過程は、知的好奇心を満たしてくれます。
  4. チームへの貢献感:テストエンジニアの仕事は、開発チーム全体の成果物の品質向上に直結します。バグを早期に発見し、適切にフィードバックすることで、開発プロセス全体の効率化や品質向上に貢献できます。
  5. 幅広い知識の獲得:テストエンジニアは、単体テストからシステム全体の検証まで幅広い範囲でテストを行います。そのため、システムの細部から全体像まで、様々なレベルでの知識やノウハウを身につけることができます。
これらのやりがいは、テストエンジニアとしてのキャリアを積み重ねていく中で、さらに深く実感できるようになるでしょう。単なる「バグを見つける仕事」という表面的な理解を超えて、製品の品質と価値を高める重要な役割として、テストエンジニアの仕事を捉えることが大切です。

テストエンジニアの難しさ

テストエンジニアの仕事には、以下のような難しさや課題が存在します。

開発の遅れによるスケジュール圧迫

システム開発では、設計や実装の工程が予定より遅れることがよくあります。しかし、最終的な納期は変わらないため、テスト工程に割ける時間が短縮されることになります。

単純作業の繰り返しによる精神的疲労

テスト作業には、同じような操作を何度も繰り返す単調な作業が含まれることがあります。このような作業は集中力の低下や疲労感を招き、モチベーションの維持が難しくなることがあります。

技術の急速な進化への対応

テスト技術や開発環境は日々進化しており、常に新しい知識やスキルを習得し続ける必要があります。特に、AIやクラウド技術を活用した新しいテスト手法が登場するなど、変化のスピードは加速しています。
これらの難しさはありますが、むしろ、こうした課題に立ち向かい、解決していく過程でテストエンジニアとしての実力が養われていくと言えるでしょう。

未経験からテストエンジニアを目指す方法

未経験の方がテストエンジニアになるためには、ITについての知識や、プログラミング知識の習得が必要です。具体的にどんな学習が必要なのかを解説していきます。

必要な学習内容と習得方法

テストエンジニアは、IT業界において未経験者がエントリーしやすい職種の一つです。以下では、未経験からテストエンジニアを目指す際に必要な学習内容と効果的な習得方法について解説します。
基本的な学習内容
  1. ITの基礎知識:コンピュータの仕組み、ネットワークの基本、データベースの概念など、ITの基礎を理解することが第一歩です。これらの知識はテストエンジニアとしての業務を理解する土台となります。
  2. ソフトウェア開発プロセス:ウォーターフォールやアジャイルなどの開発手法、各開発工程(要件定義、設計、実装、テスト、リリース)の目的と役割を理解します。テストはこの開発プロセスの一部であることを認識しましょう。
  3. テスト理論と技法:テストの基本概念(テストレベル、テストタイプ)、テスト技法(ブラックボックステスト技法、ホワイトボックステスト技法)、テスト計画の立て方などを学びます。
  4. 基本的なプログラミング知識:テストエンジニアは必ずしも高度なプログラミングスキルが求められるわけではありませんが、基本的なコードの読み書きができると有利です。HTML/CSS、JavaScript、SQLなどの基礎を学んでおくと良いでしょう。
  5. テストツールの使い方:テスト管理ツール(TestRail、Jiraなど)やバグ管理ツールの基本的な使い方を習得します。余裕があれば、Seleniumなどの自動化テストツールの基礎も学んでおくと良いでしょう。
これらの知識を効率よく身につけるためには、いくつかの効果的な学習方法があります。動画サイトやオンライン学習プラットフォームを活用すれば、自分のペースで体系的に学ぶことができます。また、実際に手を動かして練習することも非常に重要です。オープンソースのWebアプリケーションを使ってテストケースを作成したり、自動化ツールを試したりする実践的な経験を積みましょう。
テストエンジニアやQA関連のコミュニティに参加することも有益です。最新のトレンドや実践的なノウハウを学べるだけでなく、同じ志を持つ仲間との交流はモチベーション維持にも役立ちます。
このように段階的に知識とスキルを身につけていくことで、未経験からでもテストエンジニアとしてのキャリアを確実に築いていくことができるでしょう。

転職活動のポイント

未経験からテストエンジニアへの転職を成功させるためには、戦略的な転職活動が不可欠です。以下では、効果的な転職活動のポイントを紹介します。

自己分析と強みの明確化

未経験からの転職では、IT知識やテスト経験がなくても、テストエンジニアとして活かせる強みやスキルを明確にすることが重要です。
  • 論理的思考力:問題の分析や原因追求ができる思考力
  • 細部への注意力:小さな変化や違いに気づける観察力
  • コミュニケーション能力:問題点を明確に説明できる能力
  • 忍耐力:繰り返し作業を丁寧にこなせる忍耐強さ
  • 前職での経験:品質管理、文書作成、顧客対応など関連するスキル
これらの強みを職務経歴書や面接でアピールするために、具体的なエピソードを用意しておきましょう。
未経験からテストエンジニアを目指す場合、転職活動は一般的に時間がかかることを念頭に置き、焦らず着実に準備を進めることが大切です。複数の企業に応募し、面接経験を積みながら自分に合った環境を見つけていきましょう。

まとめ

テストエンジニアは、ソフトウェア開発において品質を担保する重要な役割を担っています。本記事では、テストエンジニアの定義から仕事内容、必要なスキル、将来性、キャリアパスに至るまで、幅広く解説してきました。
テストエンジニアを目指す方、キャリアアップを考えている方、それぞれが自分の目標に向かって着実に歩みを進められることを願っています。品質を守る仕事に誇りを持ち、常に学び続ける姿勢を大切にすることで、テストエンジニアとしての成功と成長が実現するでしょう。

テストエンジニアのお仕事に興味がある人へ

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