システムエンジニア(SE)を辞めたいときはどうする?やめたいと思ったときに考えることとは?

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2024年03月04日

システムエンジニアを辞めたいときはどうする?タイトル画像

システムエンジニアとして働いていると、「思っているのと違った」「自分に合わないのではないか」等の理由から、仕事を辞めたいと感じることもあるかもしれません。本記事では、システムエンジニアを辞めたくなる理由や、辞めない方が良いケース、転職をする場合のおすすめの職種について解説いたします。

目次

システムエンジニア(SE)を辞めたくなる理由とは

まずは、システムエンジニアを「辞めたい」と思う理由について解説します。
転職・退職をする前に、自分はなぜ辞めたいと感じているのかをしっかりと整理しましょう。辞めたいと考え始めると、ネガティブなことを多く考えてしまい勢いで転職・退職をする場合もありますが、「辞めたい」と考えた根本的理由を整理しておかないと、退職後に後悔してしまうこともあります。
もしシステムエンジニアを「辞めたい」と感じたら、まずはなぜ「辞めたい」と感じているのか、理由を整理しましょう。

残業や休日出勤がある

システムエンジニアには、開発の納期があります。そのため開発が遅れているときには、残業や休日出勤が必要になるケースもあります。特に、開発の下流工程を請け負う会社は、タイトなスケジュールになりやすい傾向があり、私生活の時間が少なくなってしまうことに不満を感じ、「辞めたい」と感じる人も多いようです。
また、このようにタスクの締め切りが近づくとプレッシャーもかかってきます。心身への負担をストレスに感じるケースもあるようです。

この場合、システムエンジニアという仕事自体が向いていないのではなく、働き方があっていません。重要なのは健全なワークライフバランスを築き、長期的なキャリアを維持する方法を模索することです。無理せず、自分に合った働き方で持続可能なシステムエンジニアとしての道を歩みましょう。

給料への不満

給料は働く上で大事なポイントの一つです。今やっている業務に対し、給与が見合っていないと不満に感じる人もいるようです。特に、みなし残業制を取り入れている場合、元々の固定給に残業代の一部が含まれているので、「残業をしたのに思ったほど給料が高くなかった」と感じてしまうこともあるようです。

この場合もシステムエンジニアという仕事自体が向いていないというケースは少なく、給料の不満を改善する方法の一つとして、転職を選ぶ人も多いです。
しかし、成功させるためには自分の市場価値を高め、しっかりとしたキャリアプランを立てなければなりません。高い専門性と経験を持ち、適正な報酬を得られる環境を見つけましょう。

人間関係が良くない

システムエンジニアに限ったことではないですが、職場の人間関係はよくある転職理由の一つです。特にエンジニアは、あまり周りの人とコミュニケーションをとることが少ないと考えられがちですが、チーム単位で仕事をするためコミュニケーションが欠かせません。チームに苦手な人がいたり、職場の雰囲気が良くなかったりすると、「辞めたい」と考える人もいます。

この場合も、システムエンジニアという仕事自体が向いていないのではなく職場環境を変えることで改善されるケースが多いです。しかし、先ほどの通りシステムエンジニアは周囲の人たちとのコミュニケーションが必須となります。転職した場合も、まずは新たな職場の人たちとの関係性構築が必要になります。周りの人とコミュニケーションを取りたくないという方は、システムエンジニア以外の仕事を視野に入れてもいいのかもしれません。

やりたい業務ができない

元々聞いていた業務内容と乖離していた、単純作業ばかりでスキルの幅を広げられない等の業務面の理由で「辞めたい」と感じることもあります。
特に、仕事内容が固定化されていると、自己成長ができないことに不満を感じ新しいスキル習得やキャリアアップを目指した転職を考えるケースも多いです。

このような転職の場合、システムエンジニアとして別の会社へ転職をすることが多いですが、業務内容や業界についてしっかりと研究をしましょう。折角転職しても、同じように業務内容に不満を持ってしまうというケースもあります。自分の今後のキャリアプランを基に、今どのようなスキル・経験を積むべきなのか考えると良いでしょう。

システムエンジニア(SE)を辞めない方がいい人とは?

「システムエンジニア(SE)を辞めたい」と思っている人の中にも、辞めたい理由を整理すると、辞めない方が良いという方もいます。苦労が続くと、「辞めたい」と思う時もあるかもしれませんが、一度立ち止まり、ご自身の状況を振り返りましょう。
以下の2ついずれかに当てはまる方はシステムエンジニアを辞める前に一度よく考えてみましょう。

1.入社からの日が浅い

システムエンジニアとして新たな職場へ勤務開始をすると、チーム内でのコミュニケーション、業務、プロジェクトのサイクル等に様々なことに慣れなければいけません。これらに慣れるまで、多大な労力が必要です。この適応期間中の戸惑いやプレッシャーによって「辞めたい」と感じてしまうこともあるかもしれませんが、これは当然の反応です。
しかしだからと言って辞めるのは早いです。この苦労や困難を乗り越えることで、技術力の向上、問題解決能力の向上に繋がります。この学びの時期は、エンジニアとしての土台をつくる期間です。この時期を乗り越えて、後のキャリアに活かしましょう。

2.辞めたい原因が改善できる可能性がある

辞めたい理由が明確であれば、その問題が解決可能かを見極めましょう。例えば、残業による転職を考えていた場合、上司に相談することで増員/業務見直しなどが行われ、解決に繋がる可能性もあります。同様に業務内容への不満も解決できる可能性があるので、改善の余地が有るような理由であれば、勢いで転職はせず一度改善ができないか考えてみると良いでしょう。
もちろん、解決策が見つからない、改善が難しい場合は、積極的に新しい求人を探し、転職を考えることも選択肢です。

システムエンジニア(SE)に向いている人の特徴

では、システムエンジニアに向いているのはどのような人なのでしょうか。

コミュニケーションをとるのが苦ではない

システムエンジニアとして成果を上げるには、技術力だけでなく、コミュニケーション能力も重要です。チームでプロジェクトを進める際にアイデアを共有したり、顧客とコミュニケーションを取り開発するシステムの提案を行ったりすることがあります。顧客やチームメンバーと適切なコミュニケーションを取ることは、システムエンジニアとしてのキャリア形成に必要な要素です。
これらのコミュニケーションスキルは経験で培われるので、これまでこのような経験が無い方でも問題ありません。しかし、コミュニケーションをとること自体を苦に感じる場合は、経験で培っていく過程に困難を感じてしまう可能性があります。そのため、コミュニケーションをとることを苦に感じない人の方が向いていると言えます。

向上心がある

IT業界は常に最新の技術が更新されていきます。新しいスキルを取り入れて学習する姿勢は、システムエンジニアとして価値を高めるでしょう。達成困難な目標に立ち向かうよりも、徐々に確実なスキルを構築し、時代のニーズに応じた技術を身につければキャリアアップにつながります。

自分で考えて仕事ができる

自分の「考える力」を磨くことが重要です。システム開発現場では、与えられたタスクをこなすだけでなく、最適な解決策を自ら考案し提案する積極的な姿勢が要求されます。問題を洞察し、答えを出す問題発見能力と問題解決能力は、システムエンジニアにとっての大きな武器となります。

転職を考えるときに整理すべきこと

ここまで読み、やはり「辞めたい」と感じる場合には、自分に合う環境を探してみると良いでしょう。しかし、「辞めたい」という決断の背後にはさまざまな要因が隠れていることが多く、転職を考える前にこれらの要素を一つずつ挙げてみることが重要です。転職を考える場合に整理すべきことは次の2つです。

1.転職理由

まずは転職理由を明確にしましょう。待遇面を改善したいのか、人間関係を改善したいのか、新たな業務へ挑戦したいのか、整理しましょう。これらの原因を詳細に洞察し、どの問題を転職でどう解決したいかという具体的で説得力のある目標を持つと良いでしょう。システムエンジニアとして次の段階へ進むためには、現職の課題をしっかり分析することが大切です。

2.今後のキャリアビジョン

漠然と今の転職理由を改善する事を意識するのではなく、今後どのように働いていきたいか、キャリアを形成したいかも整理しましょう。専門性を高め、技術の専門家として市場で求められるか、マネジメントスキルを磨いてプロジェクトマネージャーやITコンサルタントとして上流工程で活躍するか等、様々な選択肢があります。
特に、今は働き方が多様化していて、ワークライフバランスを重視し、リモートワークやフリーランスとして働く、という道もあります。「自分が望むキャリアは何か?」「持っているスキルでどんな価値を提供できるのか?」「どんな環境で最も活躍できるのか?」といった問いに自問自答し、整理しましょう。明確な理由と目的意識を持ってキャリアビジョンを描くことが、転職成功に繋がります。

SEからの転職でお勧めの職種

転職理由やキャリアビジョンを整理した結果、システムエンジニアとしてではないキャリアを考えることもあると思います。その場合のオススメ職種を紹介します。

社内SE

社内SEは、企業内で情報システムの要であり、組織の多種多様な問題を解決するために、業務でシステムを企画・開発し、日々運用・管理を行います。システムエンジニアとして培った経験を活かしつつ、社内の課題解決にアプローチできる仕事です。課題はシステムの開発だけでなく、業務効率の向上やコスト削減、新サービスの導入など多岐にわたりますので、多角的な視点を身につけることができます。

技術営業

技術営業は、顧客の課題を技術的な視点で理解し、適切なソリューションを提案する営業職です。システムエンジニアとして培った専門技術や知識を活かすことができます。特に、問題解決策を見出す際に効果を発揮します。
技術営業はシステム知識のみならず、顧客との関係構築にもコミュニケーション能力が必要です。お客様は製品購入だけでなく、信頼できる人とのビジネスを望んでいます。技術力に加え、人とのつながりを大切にしたいと考えている人に合っている仕事と言えるでしょう。

働き方を変えるという方法も

システムエンジニアを「辞めたい」と感じたとき、単に転職をするのではなく働き方を変えるという選択肢もあります。

お勧めの働き方:技術者派遣

技術者派遣は、システムエンジニアとしての技術と経験を活かし、派遣のようにプロジェクト単位で開発に参加する働き方です。派遣元の会社から正社員として雇用され、別の会社(プロジェクト先)で働きます。
新しい技術や方法に触れる機会が得られるだけでなく、プロジェクトが終了した場合は別のプロジェクトへ参画出来ますので、人間関係の煩雑さからも解放されます。
さらに、技術者派遣は働き方の自由度も高いです。派遣先の選択において、例えば就業時間やプロジェクト期間など、個人のライフスタイルやキャリア設計に合わせて決定できるのもメリットです。残業が少ない、ワークライフバランスを重視する方にとって理想的な選択だと言えます。最近はフレキシブルな勤務体系やリモートワークの案件も増えておりますので、自分に合った働き方の仕事を探せるでしょう。

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