【フリーランスエンジニアはやめとけって本当?】後悔する理由とは?

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2023年08月16日


自由な働き方が広まり、フリーランスを選ぶエンジニアも増えています。しかし、フリーランスになったからといって、必ずしも理想通りの生活を送れるとは限らず、「フリーランスになって後悔している」のような声を聞くことも少なくありません。
今回は、フリーランスエンジニアをやめとけと言われる理由や、フリーランスエンジニアとして成功する方法、フリーランス以外のおすすめの働き方について解説します。

目次

フリーランスエンジニアはやめとけと言われる理由は?

まず、フリーランスエンジニアはやめとけと言われる理由について解説します。

収入や雇用が安定しない

収入や雇用が不安定になることは、フリーランスエンジニアのデメリットとしてよく聞かれると思います。会社員は基本的には毎月決まった額の給料支給がありますが、フリーランスエンジニアには一定の給料はありません。多くの仕事がある月は高収入ですが、逆に仕事が無い月は収入が0になることもあります。仕事を得るためには、自分で仕事を獲得し、自分で仕事に対する報酬の交渉を行い、さらには生活の管理をすることが必要です。

また、会社員とは異なり有給休暇が無く、病気やけがにより仕事ができなくなると収入が激減します。雇用保険への加入もできないため、仕事がなくなったからといって失業保険の給付を受けることもできません。ある程度の軌道に乗るまでは、常に「来月の仕事は大丈夫だろうか」などの不安を持ちながら働かなければならないこともあります。

スキルが無いと厳しい

20~30代の若年層によく聞かれる言葉です。フリーランスエンジニアは自分のスキルにより「仕事を引き受けられるか」「どのような条件で引き受けられるか」が決まります。スキルが無い場合には、「そもそも仕事を獲得できない」「相場より安い金額でしか仕事を受けられない」という可能性もあります。せっかくフリーランスになってもスキル次第では「会社員時代の方が生活に余裕があった」ということもあるでしょう。
さらに、会社員の場合はスキルが足りない場合に研修を行ってくれることがありますが、フリーランスに研修はありません。自ら足りないスキルを補完し、自分の強みを作っていく必要があります。

フリーランスエンジニアが増え、飽和状態

テレワーク対応の出来る企業が増えたこともあり、フリーランスのエンジニアはここ数年で急増しています。実際に、2015年から2021年の間でフリーランスの人口は640万人増加したと言われています。(出展:新・フリーランス統計調査 2021-2022年版)そのため、プロジェクトによっては一つのプロジェクトに数十人、数百人の応募が来ることもあり、以前と比べ市場が飽和してきていると言えるでしょう。
このような状況の中、安定して仕事を受けるためには相応のスキルや強みが必要となります。

仕事獲得に営業活動が大切

フリーランスで働くためには、仕事を獲得するために営業が必要です。
会社員であれば、部署ごとに役割が分かれているため営業は営業担当者が行いますが、フリーランスは全て自分で行います。この営業活動は、仕事(プロジェクト)を探すタイミングにのみ行えばいいものではなく、日ごろから良い仕事を依頼してくれる人脈をつくらなければなりません。これらの営業活動に苦労している人は実際に多く、営業力に自信が無い場合は「やめとけ」と言われることも多いでしょう。
仕事の探し方に自信が無い場合は、手数料はかかってしまいますが、フリーランスエージェントを利用するという手もあります。

成長しにくい

フリーランスエンジニアには、教育制度や質問できる環境がありません。そのため、会社員と比べ成長しにくいと言われることが多いです。
「会社員と比べて自由に時間を使える分、勉強できる時間が増える」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、業務にかかる時間以外に営業や事務の時間も取られることになるため、必ずしも自由に勉強をできる時間が増えるとは限りません。
また、コードレビューやフィードバックをしてくれる責任者もいないため、分からないことがあっても基本的には自分自身で解決していくことが必要です。本や検索、エンジニアの掲示板などで解決するためのパーツを集めることはできますが、全く同じ境遇を見つけ出すことは困難ですので、会社員と比べエラーや分からないことへの解決に時間がかかってしまいます。

確定申告など事務作業が増える

会社員は基本的に確定申告を「年末調整」として会社が行ってくれますが、フリーランスの場合は自ら確定申告を行い、稼いだお金の中から自分で税金を納めなければなりません。確定申告はただ年収を申告すればよいだけでなく、その業務にどのような経費が掛かったのかなどの事細かな計算が必要です。これらの確定申告がとても大変で、お金を払って外注をする人もいます。大雑把で事務作業が苦手な場合には「やめとけ」と言われることもあるでしょう。

社会的信用度が低い

フリーランスは会社員と比べ、社会的信用が低くなってしまいます。ここでいう「社会的信用」というのは、クレジットカードの発行やローンを組む時の信用を指し、フリーランスの場合は収入の不安定さから会社員と比べて審査が通りにくいです。これらの社会的信用度は生活と密接に関係していて、賃貸を借りられない、家のローンが組めないということもあります。
フリーランスでも支払い能力が高いことの証明ができれば解決できますが、クレジットカードの発行や転居などは会社員のうちに済ませることをお勧めします。

生活の自己管理が必要

ここまで、フリーランスはスキルやお金を自分で管理しなければならないと説明しましたが、生活自体も管理しなければなりません。
フリーランスは働く時間が決まっていないため、自分の好きな時間で自由に仕事ができます。しかし、自分自身で時間の管理をしないと、昼夜逆転など不規則な生活リズムになりがちです。不規則な生活習慣は体調不良の原因にもなりやすく、これらの生活習慣により病気になると、その間働くことができず給料も入らない、そこで無理して働いてさらに体調を崩す・・・という負のスパイラルに陥ってしまうこともあります。
生活の自己管理ができることは、フリーランスエンジニアの大切な要素の一つです。

フリーランスエンジニアのメリットは?

では、フリーランスエンジニアとして働くメリットはどこなのでしょうか。
実際によく聞かれる声をご紹介します。

自由な働き方ができる

場所や時間にとらわれず自由な働き方を実現できます。テレワークの普及により、クライアントやチームとのミーティングもオンライン上でできるため、どこからでも働くことができます。
好きな場所から、好きな時に仕事ができるのはメリットといえるでしょう。

人間関係に悩むことが無い

会社員の転職理由で多いものの一つが人間関係です。フリーランスの場合は、「合わない上司と一緒に仕事をし続けなければならない」「人間関係を円滑にするために我慢しなければならない」などはありません。
もちろんエンジニアという仕事柄、チームで動くこととなるのでプロジェクトメンバーと関わる機会はありますが、プロジェクトが終了すればそのメンバーとの関係も終わるため、会社員と比べて人間関係で悩む機会は減るでしょう。

好きなプロジェクトを選ぶことができる

スキル次第では、自分の好きなプロジェクトを選ぶことができるのもメリットの一つです。ヘッドハンティングのように企業側からオファーが来ることもあります。その場合、より好条件な仕事を選ぶということもできます。
しかしこのようなオファーを貰うには、スキルはもちろんのこと人脈などの要素も重要になってきます。


フリーランスエンジニアに向いている人

では、フリーランスエンジニアに向いている人はどのような人なのでしょうか。

向上心が高い

フリーランスエンジニアとして必要な要素の一つが向上心です。
会社では情報を教えてくれる人や教育・研修制度がありますが、フリーランスは自ら勉強や情報収集をしなければなりません。意欲や向上心を持って常にエンジニアとしての市場価値向上を努められる人は向いているといえます。

営業スキルがある

エンジニアスキルはもちろんですが、営業スキルがある人はフリーランスエンジニアに向いています。フリーランスエンジニアとして成功できるかどうかは、「いかに良い条件で仕事を安定して受注できるかどうか」にかかっています。仕事を依頼してもらえるように、営業活動を怠らずできる人はフリーランスエンジニアに向いています。
また、同様の理由で仕事を依頼してもらえるコネクションが複数ある人も向いていると言えるでしょう。

エンジニア仲間との交流機会がある

現在の会社を退職しフリーランスとして働き始めると、独りきりの環境になります。一人でも仕事はできますが、同じエンジニアと交流する機会を持つと良いでしょう。独立をすると仕事の課題や悩みを相談できる人がいなくなってしまいますが、エンジニア仲間がいれば話は別です。情報収集や市場の把握の観点でも、エンジニアとの交流機会を作ることはプラスに働くことが大きいです。
前職の同僚などと連絡を交換するのも良いですし、SNS等で同じフリーランスエンジニアを探すのもおすすめです。

フリーランスエンジニアに向いていない人

「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われることの多い人の特徴も紹介します。

実務未経験

実務未経験からのフリーランスはお勧めしません。プログラミングスクールや独学レベルでは仕事を請け負うことが難しく、生活をしていくのは厳しいです。
まず数年程度は実務経験を積んだうえでフリーランスを目指すことが良いでしょう。

安定志向

安定した収入を得て変化の少ない安定した生活をしたいと考えている場合には、フリーランスエンジニアはお勧めしません。
フリーランスの場合、仕事がなくなると収入もゼロになってしまうため、安定感が低いというのはもちろんですが、フリーランスとして生き残っていくには、時代に合わせたスキルの習得やエンジニアとしての大幅な方針変更が必要になることもあります。安定して一つの分野で仕事をしていきたいという場合にも向いていないと言えるでしょう。

フリーランス=楽と考えている

フリーランスになれば今の嫌なことからすべて解放される!などと考えている場合にはフリーランスは向いていないと言えるでしょう。
フリーランスは会社員よりも大変なことが多く、これまでやったことのない作業も発生します。選択ひとつひとつが給料にも直結し全てに責任も伴うため、これまでより楽に働きたいという考えの場合は、フリーランスはお勧めしません。

フリーランスエンジンアで成功するためには

では、フリーランスエンジニアとして成功するためには、どうすれば良いのでしょうか。成功するための秘訣を紹介します。

スキルアップを怠らない

やはりまずはスキルアップが大切です。ITの世界は日々新たな技術の開発が進んでいて、今使っている技術がいつ廃れてしまうのか分かりません。仕事を請け続けられるように、常にスキルアップに励みましょう。
スキルを身につけることで対応できる仕事の幅も広がり、高単価なプロジェクト(案件)を請け負えるようになることもあります。会社員として働いているエンジニアも、市場価値を上げるために日ごろからスキルアップに励んでいる人が多いです。フリーランスも同様で市場価値の高いエンジニアでいられるように、スキルアップをし続けましょう。

目標設定をする

「なぜフリーランスになるのか」という理由を考え、その理由を元にしっかりと目標設定をしましょう。あいまいなままフリーランスとして仕事を続けていくと、「会社員の方がよかったのでは」「思っていたのと違う」と考えてしまうこともあるかもしれません。
何を実現するためにフリーランスになったのか、実現するためには何が必要なのかを整理し目標設定する事が大事です。
また、フリーランスエンジニアになる理由が「全国どこでも好きな場所で働ける」等であれば、テレワークを導入している会社で働くという手もあります。フリーランスでなくとも実現できる場合もあるので、なぜフリーランスになるのか、それはフリーランスでなければ実現できないのか、実現するためにどうすればよいか、目標設定を行いましょう。

フリーランス仲間を作る

先ほどフリーランスに向いている人の特徴として、「エンジニア仲間との交流機会がある人」を挙げましたが、同様の理由からフリーランス仲間をつくると良いでしょう。悩みがあったときに相談をできるだけでなく、そこから人脈が広がり仕事獲得につながる可能性もあります。フリーランスエンジニアとの交流をするためには、交流会やセミナーに参加する他、SNSを通じて知り合うこともできます。同じ業界にいる人であれば、得意分野が異なっていても情報や仕事が舞い込んでくる可能性があります。

自由に働きたい方におすすめの働き方・技術者派遣

エンジニアの方へお勧めしたい働き方の一つが、「技術者派遣」です。
技術者派遣は、派遣元企業に自分の希望やスキルに基づいたプロジェクトの紹介をしてもらい、そのプロジェクト先である派遣先企業で勤務をします。プロジェクトや働き方の希望を伝えることができますので、正社員として一つの会社で働くより自由にプロジェクトを選ぶことができる働き方です。また、プロジェクト終了後は次のプロジェクトを紹介してもらうことができますので、フリーランスと同様にプロジェクト単位で働きますが、仕事を自分で仕事を探す手間も省けます。
派遣元企業から同じプロジェクトに行っている先輩エンジニアがいるケースも多く、内情などを予め聞くことができる他、派遣元企業での研修制度がある場合も多いです。技術力にまだ不安がある方でも、自分のキャリアプランに合うプロジェクトへ挑戦することができます。

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