福島県で開催された「重機でGo」eスポーツ大会――若い世代に建設業の魅力を伝える新たな取り組み

公開日:2026/02/16 最終更新日:2026/02/16

福島県で開催された「重機でGo」eスポーツ大会――若い世代に建設業の魅力を伝える新たな取り組み
2025年11月15日、福島県建設業産学官連携協議会(福島県土木部建設産業室)が主催する「重機でGo」を活用したeスポーツ大会が開催されました。
スマートフォンアプリを使って重機操作を疑似体験できる本大会は、若い世代に建設業への興味・関心を持ってもらうことを目的とした新しい試みです。建設業×eスポーツというユニークな取り組みは新聞社にも取り上げられ、注目を集めました。
今回は、本大会を企画・運営された福島県土木部 建設産業室の担当者に、開催の背景やイベントの様子、今後の展望についてお話を伺いました。

大会概要

  • 開催日:2025年11月15日(土)
  • 開催地:福島県福島市
  • 大会概要:
    スマートフォン版「重機でGo」アプリのステージ1、2、4を活用し、制限時間内で記録した各ステージのクリアタイム(ハイスコア)を競う予選ブロックと、予選ブロック上位者による決勝を実施。

若い世代に建設業の“技”と“楽しさ”を伝えたい

──大会開催の背景・目的はどのようなものでしたか。
担当者:これまでも建設業の担い手確保を目的に、建設現場見学会などの取り組みを行ってきました。しかし、より若い世代に興味を持ってもらうためには、新しいアプローチが必要だと感じていました。
そんな中、業界団体のイベントで出会ったのが「重機でGo」でした。
スマートフォンやタブレット、そしてeスポーツという、若年層に馴染みのある要素を掛け合わせることで、建設業の持つ高度な技術や操作の面白さを直感的に伝えられるのではないかと考え、大会開催を決定しました。

「来年もぜひ参加したい」など、ポジティブな声が多数

──大会参加者からはどのような反応がありましたか?
担当者:大会当日は、小学生から大学生、社会人まで、幅広い年代の参加者が集まりました。
参加者からは「ミスしても楽しかった」、「重機操作を知る良い経験になった」という前向きな感想が多かったですね。
今回は会場内に、VR版重機でGoの体験ができるブースも用意していたのですが、「VR体験が面白かった」という意見もありました。
また、大会参加者の付添いの方からも「現場オペレーターの技術力を実感できた」、「来年もぜひ参加したい」といった声があり、今回のイベントの意義を感じました。
大会(予選ブロック)の様子。予選は個人が所有する端末で実施。

関係機関との連携で大会を実現

──大会運営で工夫したことや苦労したことはありますか?
担当者:eスポーツ大会の運営経験がほとんどない中での挑戦だったため、地元企業や大学、高専と連携し、準備会を重ねながら大会要項や基準を整備していきました。
告知については、SNSや自治体ホームページに加え、学校へのチラシ配布、雑誌・新聞への掲載など、さまざまな方法を活用しましたね。
しかし、参加者確保には苦労されたといいます。
担当者:事前に実施したタブレット操作体験会が参加への後押しとなり、実際のエントリーにつながったこともありました。
また、大会当日はデジタルサイネージや大型モニターを設置し、eスポーツ大会らしい臨場感のある空間づくりを演出できるよう工夫しました。
決勝戦は、アプリの画面を大型モニターへ投影して実施された。

重機でGoのイベント活用の可能性

──今回重機でGoを活用してみて、どんな印象を持ちましたか?
担当者:今回の大会では無料版の「重機でGo」使った大会でしたが、タイムアタック機能やイージーモードがあるとさらに盛り上がると思いました。また、有料版ではバックホウ以外の重機操作も体験できると面白いですね。

今後の展望|建設業PRの新たな選択肢として

──建設業をPRするイベントについて、今後の展望があれば教えてください。
担当者:今後も建設業関連イベントで「重機でGo」を積極的に活用したいと考えています。今回の大会は年齢層が幅広かったので、工業系高校の対抗戦など、ターゲットを絞った企画にも挑戦したいですね。
表彰式の様子。上位者には豪華な賞品が授与された。
「重機でGo」を活用したeスポーツ大会は、若い世代に向けた建設業PRの一つの取り組みとして実施されました。
今後も福島県土木部 建設産業室の建設業関連イベントにおいて、「重機でGo」の活用が検討されています。

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