協業パートナーとして未来を共創する ――NTTデータ四国 × トライアロー「技術と人が生む継続的価値」

株式会社NTTデータ四国
第二ビジネス事業部 デジタル推進部
先端技術担当 部長 横内 喬氏
事業内容 情報システムの開発・保守、ソフト/ハード提供、関連工事、コンサルティング
企業ページ https://www.nttdata-shikoku.co.jp/
掲載日 2026.04.06
協業パートナーとして未来を共創する ――NTTデータ四国 × トライアロー「技術と人が生む継続的価値」

デジタル推進部が担う先端領域と、パートナーに求める姿勢

株式会社NTTデータ四国は、企業のシステム構築から導入支援、コンサルティングまでを幅広く展開するITソリューション企業だ。 中でも、今回お話を伺った横内氏が所属するデジタル推進部は、生成AI・ローコード・クラウドを専門領域として、企業のDX推進を支える専門チームであり、同部門は先端技術の導入に加え、社内他部署への知見共有による技術力全体の底上げも担う中核部門として機能している。

所属するエンジニアは、パートナー企業を含めて約100名にのぼり、そのうち約10名がトライアローの技術者。
デジタル推進部のエンジニアを統括する横内氏は、パートナー企業に対して「スキル以上に、共に進む姿勢」を重視している。
横内氏:「専門性の高さだけで判断しているわけではありません。初学者であっても、学びながら成長し、将来的に案件を任せられる存在になれる方であれば大歓迎です。また、契約区分に関わらず、技術レベルに応じてアジャイル開発におけるアーキテクト(設計)まで任せたり、役割の範囲を固定化しない運用も行ってます。これは、成果に向けた『チーム一体の体制づくり』を重視しているためでもあります。」

OutSystemsの可能性と10年の取り組み

NTTデータ四国とトライアローの協業を語るうえで欠かせないのが、横内氏が長年牽引してきたOutSystemsの取り組み。
横内氏がOutSystemsに出会ったのは2016年。
OutSystemsとは、プログラミングコードをほとんど書かずに視覚的な操作でアプリケーション開発が行えるローコード開発プラットフォームだ。
横内氏は、長年Java での開発経験が中心であったため、当初ローコードには懐疑的だったという。
横内氏:「正直最初は『どうせ制約が多く使いにくいんだろうな』と考えていました。しかし実際に触ってみると柔軟性が高く、従来の開発プロセスにも自然に馴染むことが分かりました。開発経験のあるエンジニアであれば、自然に生産性を上げられるツールだとOutSystemsにおいては強く感じましたね。」
その後、横内氏は10年間、社内外でOutSystemsの普及に取り組み続け、2026年には【全世界112名、日本国内3名のみ(2026年2月時点)のOutSystems Championに認定された。※OutSystems Championはコミュニティや技術拡大に多大な貢献をしたユーザーを認定するプログラム
横内氏:「Championの存在を知ったのは5年ほど前です。その時は、いつかなれたらいいなぁくらいで自分が認定されるとは想像していませんでした。今回様々な取組みが認められ、Championを取ったことで、いつかOutSystems社と直接情報交換ができるようになれると嬉しいですね。」

全国7拠点・総勢100名を動かした「トライアロー×OutSystemsキャラバン」が生んだ変化

両社の関係性を大きく深化させた取り組みが、トライアローに在籍するエンジニア向けに全国7拠点で実施された「OutSystemsキャラバン」である。
これは、トライアロー社内でローコードへの関心が高まったことを受け、OutSystemsに関わる人を増やす事を目的とした育成投資として企画されたものだ。当時、NTTデータ四国ではOutSystemsのエンジニアリソースが不足しており、トライアローとより強固な協業を見据え、トライアローと協業で全国7都市を巡る 「OutSystemsキャラバン」をスタートした。

キャラバンでは技術紹介やデモを実施し、参加者の99%が「参加してよかった」と回答する結果となった。また、実際にキャラバンで初めてOutSystemsに触れたことをきっかけに、自らOutSystems関連のプロジェクトを志望し、参画したエンジニアも生まれた。
新しい技術に触れ、「やってみたい」と感じた社員が次の挑戦へ踏み出せる——そんな動きがトライアロー社内でも生まれている。
横内氏:「特に印象に残っているのは、OutSystemsの説明やデモにトライアロー社の経営層や拠点マネジャーの方々が積極的に参加されていたことです。東京会場では、トライアローの社長が最前列で熱心に質問されていました。技術に対する経営層の理解が深い会社は、現場にも良い影響を与えると思っているので、エンジニアにとってとてもいい会社だと感じました。」
キャラバン(東京会場)の様子
巡回の後半では、NTTデータ四国の若手社員がデモ説明を担う機会が増え、実践経験を積む場として機能した。一方でトライアロー側では、営業担当者がローコード技術の背景や市場性をより深く理解し、社内外へ自ら言語化して発信する力が強まったという側面があった。
横内氏:「キャラバンを経て、両社が【同じ目線】で協議できる関係になったと感じています。単に案件を依頼・受託する関係ではなく、どのように技術領域を盛り上げていくかを一緒に考えられるようになったことが一番大きな価値でした。
キャラバンを通じて得た学びや視点を活かし、「自社としてローコード開発にどう向き合うのか」といった方向性を、若手を含む組織全体で共有する機会につながった点は大きいです。その意味でキャラバンは、我々もトライアローもそれぞれの若手育成と組織の方向性形成に寄与し、技術トレンドへの理解だけでなく【組織としての発信力】を底上げした取り組みだったと言えます。」
キャラバンで講演をする左:トライアロー森、右:横内氏

トライアローに見られる「自律性」と「現場の声を尊重する姿勢」

トライアローとの協業を通じて、横内氏が特に強く印象を持っているのはエンジニアの自律性だという。
横内氏:「トライアローのエンジニアから『会社に言われたからやっている』という言葉を聞いたことが無いですね。主体性をもって業務に取り組む文化があると感じます。
さらに印象的だったのは、トライアローのエンジニアの声をきっかけに、トライアロー社が自社でOutSystemsライセンスを購入し、新規事業立ち上げに挑戦したことです。現場の声が施策に反映されている象徴的な取り組みともいえますし、協力会社の中でも特に高く評価しているポイントのひとつです。」
さらに横内氏は、エンジニアを支える担当営業の姿勢も高く評価している。
横内氏:「担当営業の方とは率直に意見を交わせる関係です。普段の打合せでは、良い部分だけでなく手厳しい事も言わせてもらっています。その中で、営業の方々はエンジニア一人ひとりの声を丁寧に吸い上げようとしている様子が印象的です。現場の声を大切にしている会社だな、といつも感じてます。」
こうした文化は『エンジニアファースト』という言葉に象徴されるが、その理念が現場レベルで具体的に機能していることが、トライアローの強みだと語る。
札幌で行われたトライアローOutSystemsキックオフMTGの様子

生成AI時代を見据えた、両社の次の協業フェーズ

生成AIの進化によって、ローコード開発にも同様の影響が及ぶと見られている。今後大きな技術革新を迎え、こうした環境変化は、両社が共に向き合っていくべき重要なテーマである。
横内氏:「ローコード開発が生成AIに置き換わっていく領域は確実に存在します。そのため、私たちは、現在取り組んでいる技術が将来どのように繋がっていくのか、そしてOutSystemsがAIをどのように取り込んでいくのか、継続的に見極める必要があります。一方で、エンタープライズ領域においては依然としてローコードによる高速開発の需要が高く、企業のDX推進における重要な役割は今すぐには変わらないと思っています。」
その上で横内氏は、今後のトライアローとの協業について次のように展望している。
横内氏:「トライアローとは、技術面だけではなく組織全体の成長を見据えた【次の段階の協業】を目指したいと考えています。エンジニアの方々に継続してご参画いただいていることは大変心強く、現在のプロジェクト推進において大きな支えとなっています。その上で、今後はプロジェクトを牽引できるマネージャー層やリーダー層の育成・採用がより重要になります。 さまざまな社員がマネジメント、リーダーシップ、テックリードそれぞれで挑戦し成果を上げてくれてますが、協業をより深化させるためには、より高い質でプロジェクトに参画できる人材の層を厚くしていくことが不可欠です。」
高度化する案件への対応には、現場で手を動かす技能だけでなく、プロジェクトを牽引するための総合的なマネジメント力が求められる。
  • 顧客と要件を整理し、合意形成を図る
  • 最適な技術選定を判断する
  • チームを動かし、成功に導くリーダーシップ
  • プロジェクトリスクや課題を見立て、対処する
こうした役割を担う【牽引役】の存在が欠かせない。

NTTデータ四国とトライアローは、この課題認識を共有し、より高い段階で協働できる組織体制を両社でつくり上げていく方向で一致している。

技術と人を軸にした、持続的な協業パートナーへ

NTTデータ四国とトライアローの関係は、長年の取り組みを通じて、単なる派遣・受託の枠を超えたものへと変化してきた。
両社が見据えているのは、目先の案件対応ではなく、同じ方向を向き、技術と人材の成長をともに描いていける関係性である。その協業のあり方は、生成AI・ローコード・クラウドといった急速に進化する技術領域において、ますます重要性を増している。

横内氏は、これまでの協業を振り返りながら、次のように語る。
横内氏:「トライアローとは、技術面でも人材面でも、同じ視点で価値を創出していけると感じています。単に人材を供給いただく関係ではなく、技術をどう磨き、どのように現場へ届けていくか――そうした視点を共有できる数少ないパートナーです。双方が現場のリアルや課題を率直に話し合い、時には未来の組織像について議論する。そうした積み重ねが、協業の質を大きく高めてきました。」
さらに横内氏は、今後の協業の方向性について、技術だけでは語りきれない『人の力』の重要性を強調する。
横内氏:「技術はこれからも進化し続けます。しかし最終的にプロジェクトを動かし、成果を届けるのは『人』なんですよね。だからこそ、互いの強みを活かしながら、より高度な領域で協業できる関係を構築していきたい。エンジニア個々の挑戦を後押しし、組織として成長できる環境を両社で整えていく――そのプロセス自体が、未来の価値につながると考えています。」
生成AI、ローコード、クラウド――技術が変化のスピードを加速させる今、求められているのは『技術だけでも、人材だけでも成立しない両輪の成長』である。

NTTデータ四国とトライアローは、その両輪を共に磨きながら、未来の開発モデルを共創する「持続的なパートナー」としての道を、これからも歩み続ける。
その歩みは、特別なことをしているようでいて、実は極めて本質的だ。
【技術を信じる】ことと【人の可能性を信じること】。
その二つが揺るぎなく共有されているからこそ、両社は同じ未来を描くことができている。