【Java silverは難しい?】難易度はどのくらい?取得するメリットとは!

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2024年01月31日

Javasilverのイメージ画像

Oracleが提供するJavaの資格試験にはいくつかのレベルがあり、Java SilverはJava言語の開発初心者向けの試験です。「未経験でも取得できるか」「取得すると転職市場で有利になれるか」と考えている人も多いと思います。本記事ではJava Silverの難易度とメリット、取得方法について詳しく解説します。

目次

Java Silverとは?

Java Silverは、Oracle社が実施しているJavaプログラミング言語に関する基本知識と実用スキルを証明する資格試験です。正式名称は「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11」といいます。未経験者でも取り組みやすく、Javaの学習を始めようとする方や、既に知識があるが基礎を固めたい方に適しています。
このJava Silverに合格するためには、Javaの主要機能から簡単なプログラムの作成、インタフェースなど、Javaの広範な知識が求められます。実際にコードを書く学習も必要です。そのため、資格を取得することで、Javaの実務で使えるレベルの知識を理解していることを証明でき、就職や昇進に有利といえるでしょう。

Oracle社が主催するJavaの資格は、レベル別に3段階用意されています。

Java資格をまとめた表

Java未経験者向けの入門資格が「Java Bronze」、上級者の指導の下で開発作業を行うことができる開発初心者向け資格が「Java Silver」、設計者の意図を正しく理解して独力で機能実装が行える中上級者向けの資格が「Java Gold」です。Java Bronzeは国内でのみ通用する資格ですが、Java Silver、Java Goldは海外でも通用する資格となっています。

Java Silverの難易度

Java Silverの難易度は、プログラミング未経験者にとっては少し高く感じるかもしれませんが、勉強すれば十分合格は出来るレベルです。
一般的には、上級者の指導の下で開発ができるレベルと言われていて、プログラミングスキルに加え、プロジェクトで発生する可能性があるトラブルへの対応力なども求められます。さらに、Javaだけでなくインタフェースやモジュールなどの開発関連知識も必要となります。広範囲にわたる知識が必要ですが、努力次第で十分に取得可能な資格です。

Java Silverの試験概要

資格名称 Java SE 11 Programmer I
開催時期 通年
開催方法 全国のテストセンター/オンライン試験(試験監督付き)
受験料 37,730円(税込み)
試験時間 180分
出題数 80問
合格ライン 63%

全国のテストセンターまたは自宅からオンラインでの受験が可能です。試験日が明確に決まっているわけではなく自身の都合の良い日程で受験ができるので、焦らずしっかり勉強したうえで受験することができます。
試験は選択問題を中心に構成され、180分の試験時間内に全80問に答える形式です。合格ラインは63%以上の正答率で、これをクリアすることによりJava Silverの称号を獲得できます。
2024年1月現在はJava SE 11というバージョンの試験を実施しています。バージョンの更新があった場合には、試験範囲が変わることがあります。

2024年1月現在の試験範囲は以下の通りです。

  • Javaテクノロジと開発環境についての理解
  • 簡単なJavaプログラムの作成
  • Javaの基本データ型と文字列の操作
  • 演算子と制御構造
  • 配列の操作
  • クラスの宣言とインスタンスの使用
  • メソッドの作成と使用
  • カプセル化の適用
  • 継承による実装の再利用
  • インタフェースによる抽象化
  • 例外処理
  • モジュール・システム

Java Silverを取得するメリット

では、Java Silver資格を取得することでどのようなメリットがあるのでしょうか。

基本知識やスキルが身につく

最初に、Java言語に関する理解が深まる点が挙げられます。
この資格に挑むことで、Javaの基本的な知識や技術が身につき、Javaエンジニアとしてのスキルを構築する基盤となります。Java初心者からの勉強となると、何をどのように勉強して良いか、どこまで勉強すればよいのか、悩むこともありますが、資格取得を目標に勉強することで目標をもって勉強を進められます。Java Silverの取得は、Java言語だけでなく、プログラミング全般でステップアップする大きな一歩と言えるでしょう。

就職や転職の際に有利

Java Silverの取得は就職・転職活動でのあなたの価値の一つになります。
まず、Javaはシェア率の高い言語の一つで、プログラミング言語の世界人気ランキング4位の言語です。(2023年のデータ/参考:TIOBE Programming Community index
そのため、Javaを用いて開発を行う現場は多く、Javaの実務で必要な技術スキルを客観的に証明する手段として役立ちます。資格は技術力を第三者に評価され、証明する手段です。特にJava開発における基本を習得したことを示すJava Silverは、採用担当者に強力なアピールとなるでしょう。
また、資格を取得することで、技術力だけでなく学習姿勢や意欲まで示すことができます。あなたが面接官だとして、資格有無以外全く同じ条件の応募者が二人来た場合、どちらを採用しますか?多くの場合、資格がある人の方が有利となるでしょう。そのため、就職・転職市場でJava Silverの保有は有利であるといえます。

昇給に繋がることも

企業によっては、昇給・昇格条件に資格取得を挙げているケースもあります。そうでなかったとしても、取得することで新たな業務に挑戦できる機会に繋がる場合や、意欲的な姿勢を評価してもらえる場合があります。昇給や昇進への大きなアドバンテージとなり、その後のキャリアに新たな価値をもたらすでしょう。

Java Silver合格に必要なこと

Java試験に合格するためには、どのような知識・勉強が必要なのでしょうか。

Javaに関する基礎知識

Java Silver合格のためには、やはりJavaに関する基礎知識は欠かせません。Javaプログラミングの基本の理解度を測る試験ですので、成功のカギは、Javaの基礎をしっかり身につけることです。
具体的には、Javaの文法や構文など基本的な知識から始め、オブジェクト指向の概念を深く理解することが必要です。変数宣言やクラスの継承など、基本から応用までのトピックをマスターする必要があります。
範囲は広く、合格への道は容易ではありませんが、データ型、変数、演算子、制御構文、クラス・インターフェイス、例外処理といったキーワードに焦点を当て、Javaの全体像と各要素がどのように連携して機能するかを理解すると良いでしょう。

コーディング経験

Java Silverは実践的な資格ですので、知識だけではなくコーディング経験を積み、体系的に学ぶことを推奨します。理解を深め、自在にコーディングできるレベルを目指しましょう。
合格のためには最新の試験範囲や出題傾向を把握し、過去問の研究や実際のコーディングで問題解決能力を鍛え、理論と実践を連携させて学習すると良いです。

100時間程度の勉強時間

Java Silver合格のために必要な勉強時間は、個人差がありますが、約100時間と言われています。この目安は受験者の基礎知識やスキルレベルに依存するため、自身の習熟度を正しく把握した上で勉強計画を立てましょう。特に、これからJavaを学び始めるという方は十分な勉強時間を確保する必要があります。

Java Bronzeの取得は必要?

冒頭でご紹介した通り、Java Silverには一つ下のレベルであるJava Bronzeという資格もあります。Java Silver を取得する前に、Java Bronzeを取得した方が良いか悩む方も多いかもしれません。結論としては、Javaの習熟度により異なります。

Java Silverを受験するための受験資格はなく、Java Bronzeを取得していなくても受験することができます。そのため、Java Silverの資格取得を目指す時点でJavaの知識を持っている場合は、最初からJava Silverの取得を目指しても良いでしょう。
しかし、Javaにこれから挑戦する場合や、Java Silverの問題集などを見て難しく感じた場合は、Java Bronzeの取得から始めるのも一つの手段です。Java Bronzeは基礎レベルの能力を測るもので、プログラミングに関する初歩的な知識や技能が問われます。自分のスキルレベルを正しく判断し無理なくステップアップを図りたい方には、Java Bronzeから目指すこともオススメです。焦らず一つ一つの知識と経験を重ねることは、エンジニアの第一歩としても良いでしょう。また、Java Bronzeを取得することでJava Silverのより高度な内容の理解が容易になり、合格率の向上が期待できます。

Java Silverの勉強方法

Java Silverは範囲が広いため、「試験合格」のみを目標に立ててやみくもに勉強するだけでは合格が難しいです。しっかりと試験対策を行いましょう。おすすめの勉強方法を紹介します。

参考書・問題集等の書籍で勉強する

自身のJavaの習熟度に合わせて問題集や参考書などの書籍を購入して勉強する方法です。
Javaの理解があまりできていない場合は基礎についての参考書を、ある程度の経験がある場合は問題集をお勧めします。市販の参考書は様々な種類が出ていて、初心者向けの説明重視の本や、問題の数を重視している本があります。自分の習熟度に合わせて選ぶと良いでしょう。
また、Java Silverは、過去問が公式サイトに公開されていません。そのため、よく出るキーポイントやトピックスをまとめた書籍を利用することで、効率的に勉強をすることができます。特に問題集については、一度読むだけではなく、何度も繰り返し説くことは、非常に有効です。出題傾向があるため、過去問を繰り返し解くことで、試験のパターンを習得し、知識の定着に役立ちます。
さらに、問題集についている模擬試験を利用して本番に慣れておくのも大切です。時間配分や問題へのアプローチ方法を掴み、試験の流れを理解することで、試験への不安を軽減できます。

お勧めの書籍を2冊紹介いたします。

▼参考書
スッキリわかるJava入門 第4版
著者:中山 清喬 著/国本 大悟 著/株式会社フレアリンク 監修
出版:インプレスブックス
https://book.impress.co.jp/books/1123101044

▼問題集
徹底攻略Java SE 11 Silver問題集
著者:志賀 澄人
出版社:インプレスブックス
https://book.impress.co.jp/books/1118101186

動画サイトなどで勉強する

近年、注目されているのが、動画サイトによる勉強です。動画サイトが増えたことにより、エンジニアや専門家が分かりやすく解説する動画にアクセスしやすくなりました。動画は移動時間でも見ることができるだけでなく、視覚的にJavaの文法やコーディング技術、試験対策の理解を深められます。
特に昨今は、YouTubeなどの無料でアクセスできる動画プラットフォームが増えてきました。問題集と組み合わせて活用することで知識の定着を促進します。動画を見た後にその分野の問題集を解く習慣を持つと、理論だけでなく記述能力も向上することが期待されます。

また、有料なケースがほとんどですが、オンライン教育サービスを利用するのも良いでしょう。合格に向けたカリキュラムが組まれていて、それに沿って学習をすることで効率的に勉強することができます。
動画教材を使った学習は、問題集と組み合わせて進めるのがおすすめです。視覚と実践で知識を吸収し、継続して学習を進め、資格取得を目指しましょう。

同じ目標を持つ仲間を見つける

最後に、効果的な学習を維持するためには、自身の進捗を定期的に確認し、学習計画を見直す柔軟性が必要です。可能であれば、同じ目標の仲間を見つけられると良いです。同じ目標を共有できる仲間がいることで、モチベーションの維持や勉強習慣を作ることができます。

Java Silverを取得してエンジニアとしてキャリアアップしよう

Java Silverは、Javaプログラミング言語の基本知識や実践スキルが身に付いていることを示すOracle認定資格です。エンジニアとしての実力を客観的に証明できるので、転職市場でアピールすることができます。
特に未経験からエンジニアを目指す方には、Java Silverの取得は大きなメリットと言えるでしょう。Java Silverは基礎的な知識と技能が問われ、未経験者でも十分に学習し取得できるレベルです。資格があれば、就職活動や転職活動の際に未経験でも実務をこなせる能力があるとアピールすることができます。
しかし、その合格難易度は決して低いものではありません。取得には効率的な学習計画と地道な勉強が必須です。資格取得を目指す場合は、しっかりと学習プランを立て、着実にスキルを身に付けていきましょう。

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