CADオペレーターはやめとけ、きついと言われるのはナゼ?その理由とやりがいを解説!

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2023年05月12日


CADというソフトを用いて建築物などの設計図の作成を行うCADオペレーター。近年3Dプリンター等の普及により、ますます注目が高まっています。しかし、一部のネット上ではCADオペレーターはやめとけ・きついなどの噂があります。
今回はその噂が出る理由やCADオペレーターのやりがいについて解説します。

目次

CADオペレーターの仕事内容

CADオペレーターは、コンピュータを用いて建築物や自動車等様々な製品の設計図を作成する人を指します。
しかし、建築物・製品いずれの設計も法律などの専門知識が求められます。そのためCADオペレーターがゼロから設計をするわけではありません。設計士やデザイナーの指示に従い、図面の作成・修正、調整を行います。
また、その他にも請求書等の各種書面作成、電話対応等の全般的な事務作業も行います。

CADオペレーターはやめとけといわれるのはナゼ?

CADオペレーターは「やめとけ」「つらい」など一部のネット上などでいわれることがあります。その理由について解説します。

専門知識が求められる

CADオペレーターは、CADの操作スキルに加え作成する設計図に関連する専門知識を勉強する必要があります。資格が取れるほどの深い専門知識までは求められませんが、ある程度の理解や専門用語への理解は求められます。
それらの勉強をするのがつらいと感じてしまう方もいるようです。
しかし、基本的に担当する設計図は、建築業界の場合は建築関連のみ等、固定のものとなるため、別業界へ転職をしない限りは専門外の業界の専門知識を覚える必要はありません。

自由にスケジュールが組めない

CADオペレーターの仕事は基本的に設計者からの指示を基に作業を行います。
その指示が重なったりなかなか来なかったりすることもあり、自分で自由に仕事のペースでスケジュールを組むことが難しいです。もちろん、有休がとれないなどはありませんが、仕事が忙しくなる時期が読めません。
また、納期が近づくと残業が発生することも多く、設計者から、納期ギリギリに指示がある可能性もゼロではありません。
逆に、仕事があまりなく雑用を任せられるタイミングもあります。自分で自由に業務スケジュールを組めないことや長時間の残業が発生するケースがあることにストレスを感じる方も多いようです。

長時間のデスクワーク

CADでの作図は基本的にデスクワークです。PCを長時間使用することになり同じ姿勢でのPC作業を強いられるため、体のさまざまな部分に疲れが出やすくなります。目の疲れや視力低下、首こり、肩こり、腰痛などです。
現代はPCを使用したデスクワークの仕事も多いですが、あまりデスクワークに慣れていない方はこれまでになかった体の不具合に悩んでしまう方も多いようです。

ミスできないというプレッシャーがかかる

どんな仕事にも責任は伴いますが、CADオペレーターの仕事は特に慎重に作業を進めなければならない部分もあり、そこにプレッシャーを感じる方もいるようです。
会社の信用を守るために、決まった納期の中で作成し提出しなければならないというプレッシャーに加え、間違った箇所のある図面を提出してしまうとそのまま間違った製品が出来上がり、大幅な損害が発生する可能性があります。
決められた期間の中で慎重に作成しなければならないことが、精神的にきついと感じてしまうこともあるかもしれません。

現場によっては単純作業になることも

現場によっては、設計者からの指示をもとに作業をするのみで、単調な作業になってしまうケースがあります。新しいスキルを身につけるには自ら行動を起こす必要がありますが、その行動をしないと単調な仕事のみでつまらなく感じてしまうこともあるようです。

継続した勉強が必要

使用するソフトのバージョンアップや、転職先の使用ソフトがこれまでと変わる場合等、使い方を再び覚える必要がある可能性があります。つまり、1つのCADソフトを使えるようになったとしても、ずっとそのソフトを使えるとは限りません。
昨今は新技術の開発も進んでいるためアップデートでの新機能追加なども多く、それを理解するために勉強をし、業界のトレンド等を追う必要もあります。
CADオペレーター以外の職種でも言えることですが、1回勉強すれば終わりではありません。しかしその観点から、ゼロから勉強するのであれば継続して学ぶ必要のない違うことを学んだほうが良いと考える方もいるようです。

下積み期間は年収が低い

未経験からCADオペレーターを目指す場合、最初は教えてもらうことの多い下積み期間となります。下積み期間はスキルが伴っていないため、一人前のCADオペレーターより年収が低く設定されていることがほとんどです。
年収ができるだけ高い職種に転職をしたいと考えているのであれば、未経験からの転職はお勧めされないこともあります。

CADオペレーターのやりがい

ここまでCADオペレーターが「やめとけ」「きつい」といわれる理由について解説しましたが、もちろんCADオペレーターには多くのやりがいや良さもあります。

ものづくりに携われる

建築物や製品の設計図を作成する仕事ですので、ものづくりに関わることが出来ます。何かを生み出すものづくりに関わりたいと考えている方には、ぴったりと言えます。

自分が携わったものが出来上がったときに、達成感がある

建築物や製品などは、実際に出来上がったものを見ることが出来ます。その時に他のものには代えがたい強い達成感を感じることが出来ます。実際に自分が関わったものが世に出回り誰かのためになるということは、大きなやりがいの一つです。

社会に貢献できる

業界によっては個人だけでなく、社会全体に貢献できるものの製造に関われる可能性もあります。自分が作ったものが社会全体に貢献しているというのは、とても大きなやりがいがあります。

設計者や現場の作業者など、チームで仕事を進められる

設計者や現場の作業者等、他の立場の人と共にプロジェクトを進められることもやりがいの一つです。全員でプロジェクトを無事に終えられると、その分やりがいがあります。
また、チームで作業をすることになるので、プロジェクトの過程の苦労も共有できるだけじゃなく、質問などもできるメリットもあります。

認定資格もあり、スキルアップもできる

CADオペレーターは単調な仕事と思われがちですが、認定資格もありスキルアップも目指せます。
現在は3DCADやBIMなどの新たなソフトの開発も進んでいます。そういった新たなソフトの使い方を覚えることで、新たなスキルを身につけ自分の市場価値を上げることができ、年収アップも見込めることが出来ます。
自分次第でスキルアップや年収アップを目指すことが出来るのは、魅力の一つと言えます。

年齢に関係なく働ける

「やりがい」より「メリット」になりますが、CADオペレーターは経験が重視される仕事のため、健康面で問題が無ければ年齢に関係なく長く働くことが出来ます。PCを使用した業務で肉体労働でもないため、経験を積んでいれば長く働くことが出来ます。
一つの業務において深く習得し、将来ずっとその仕事をしていきたいと考えるのであれば、ぴったりの仕事であるといえます。

CADオペレーターに向いている人とは

ここまでCADオペレーターの悪いところ、良いところどちらも説明しましたが、ではどのような方がCADオペレーターに向いているのでしょうか。

黙々と作業することが好きな人

デスクワークが中心になるため、黙々と作業をすることが好きな人に向いています。ずっと座って作業するのが苦手という方もいますが、それが苦にならず一つの作業に黙々と取り組みたい方にはぴったりです。

集中力が高い人

納期までの限られた時間の中で作業をしなければならないため、高い集中力が求められます。もちろん、仕事の時間中ずっと集中してなければならないということはありませんが、メリハリをつけて業務をできる方が向いています。

ものづくりに興味がある人

ものづくりに関われる仕事ですので、ものづくりに興味がある人にお勧めです。CADオペレーターは直接製品を作ることはありませんが、製品はCADオペレーターが作成した設計図を基に製作されます。
ものづくりに興味があると出来上がったときにより達成感を感じることが出来ます。

細かい作業が得意な人、丁寧に作業できる人

図面の作成は1ミリ単位の細かい作業になります。指示と少しでも異なってはいけないので、細かい作業が得意な人に向いています。
また、同様の理由で一つ一つの作業を丁寧にできる人にも向いています。

コミュニケーションを円滑にとれる

CADオペレーターは、設計者を含めチームでプロジェクトを進めます。状況によっては、チーム内だけでなくクライアントと直接やり取りをすることもあります。円滑にプロジェクトを進めるために、チーム全員とコミュニケーションをとれる人には向いています。

向上心のある人

3DCADやBIMなどの新たなソフトの開発も進んでいて、新たな技術やトレンドを掴んでいくことが求められます。そのため、向上心がありそれらの新たな技術を積極的に取り入れることが出来る人に向いているといえます。

CADオペレーターの将来性

「ものづくり」において設計は必ず必要になります。そのためCADオペレーターの需要は今後も続いていくでしょう。さらに世の中はますますデジタル化に進んでいるため、CADオペレーターは今後も重宝されると考えられます。
しかし、今後CADは自動化や三次元化が進むと考えられています。その場合、2DCADのみしか対応のできないオペレーターの仕事は減ってしまうものの、3DCADにも対応できるオペレーターの需要が増える見込みです。新たな技術を積極的に取り入れていくことが出来れば、将来性はかなり高いと言えるでしょう。

また、CADオペレーターから設計士、建築士へキャリアアップを目指すこともできます。建築士などの場合は国家試験に合格する必要があるためさらなる専門的な勉強が必要になりますが、CADオペレーターとしてのプロフェッショナルや他のキャリアパスへの道を切り開くこともできます。

CADオペレーターを目指すには

CADオペレーターは未経験からでも目指すことが出来る仕事です。未経験から目指すのであれば、CADの勉強をしたうえで転職活動をすることがおすすめです。
CADに関連する資格の中には、実務経験が無くても取得できる資格もあります。無料で利用できるCADソフトもあるため、基礎知識をつけ資格を取得したうえで就職活動をすると良いでしょう。

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