30代からでも目指せる職業は?転職の流れも解説

公開日:2025/05/30 最終更新日:2025/05/30

30代からでも目指せる職業は?転職の流れも解説
社会人としてある程度の経験を積んだ30代の多くは、これまでのキャリアを見つめ直しつつ新たな挑戦を検討し始める時期に差しかかります。周りの友人や知人が転職に成功した話を聞いたり、働き方改革の波に乗ってリモートワークを取り入れる企業が増えたりと、仕事選びの幅が大きく広がっているのも事実です。これまで築いてきた人脈や経験を活かしつつも新たな業種に飛び込めるのか、あるいは今の企業や職種で抱える悩みを解消できるのかといった不安もあるかもしれません。

そこで今回は、30代でも目指せる代表的な職業や転職活動の流れ、さらにスキルアップの方法までを解説していきます。今は漠然と転職を考えているだけという方でも、具体的な行動へのヒントをつかんでいただければ幸いです。

30代からでも目指せる人気の職種

実際に30代からでもスキルを身につけられ、キャリアチェンジがしやすい職種にはどのようなものがあるのでしょうか。未経験からのスタートでも比較的挑戦しやすく、しかも将来性が期待できる分野として、ここでは「CADオペレータ」「データ入力・オペレーション」「営業職/コンサルタント」「WEBプログラマー」の4つをピックアップして紹介します。

CADオペレータ

建築業や製造業で欠かせないのがCADオペレーターです。CADオペレーターは建物や製品の設計図を図面に起こす仕事を行います。これだけではハードルが高いように感じる方もいるかもしれませんが、実は未経験からでも挑戦可能な求人が出ていることもあります。
さらには、CADオペレーターは職業訓練校で講座も開講されている他、無料で使用できるCADソフトもネット上にありますので、技術を習得するハードルが高くない職種の一つです。
建築物や製品を作るのに図面作成は欠かせませんので、将来的に需要も見込まれるため、長期的なキャリアを形成したい方におすすめです。

▼CADオペレーターについて詳しく知りたい方はこちらもご確認ください。

データ入力・オペレーション

データ入力・オペレーション業務は、その名の通りデータの入力やサポートデスクなどでのコールセンター業務のことです。
これらの業務は必要人数が多いため、未経験からでも挑戦できる研修制度が整っていることが多いです。テレワークOKや服装自由、残業無し等の働きやすい条件が揃っているケースも多く、無理せず働きたいという方におすすめです。

営業職/コンサルタント

人と接する機会が多く、コミュニケーション能力やプレゼンテーション力を活かせる職種として営業職やコンサルタントが挙げられます。
製品やサービスについて理解をすれば、特別な知識を身につけなくても挑戦することができるため、人とコミュニケーションをとることが好きであれば、未経験からでも挑戦することができます。
営業職やコンサルタントは成果を数字で示しやすい職種であるため、成功体験を積み重ねて大幅な年収アップを狙いたい方にもオススメです。

プログラマー

IT人材が不足している昨今、プログラマーはさまざまな企業から高い需要があります。プログラミング言語を扱うスキルは一見難しそうに思えますが、オンラインスクールや学習サイトの充実により、未経験からでも着実に基礎を習得できる環境が整ってきました。実際に社会人になってからエンジニアを目指し、20代後半~30代で転職した成功例は数多く存在します。
技術の移り変わりが早い業界ですので、継続した勉強は必要になりますが、一度JavaやPythonなどの汎用性の高い言語を身につければ、幅広いプロジェクトに携われるチャンスが増えます。加えて、リモートワークを導入するIT企業も多いため、家事や育児と両立しながら働きたい方にオススメです。

▼プログラマーについて詳しく知りたい方はこちらもご確認ください。

30代で転職を考える理由

30代という節目は、人生経験だけでなく仕事のノウハウも蓄積され始める一方で、ライフイベントの増加による環境の変化や仕事へのモチベーションの揺れが大きくなる時期とも言えます。ここでは「ライフイベント」「年収アップ」「ワークライフバランス」の3つの視点から、なぜ30代で転職を考える人が増えているのかを見ていきましょう。

ライフイベントによるキャリアの見直し

30代に入ると、結婚や出産、子育て、住宅購入など、人によっては人生の大きなイベントが立て続けに起こるケースが多く見られます。結婚を機にパートナーと生活を共にする中で働き方を再調整したり、出産を機に子育てと仕事の両立を図ろうとする過程で、これまで当たり前と思っていたキャリアの方向性や会社への勤め方が合わなくなることが出てくるのです。

もちろん独身の場合でも、「そろそろ本腰を入れてキャリアアップを考えたい」「将来の安定をもう少し確保したい」という気持ちから、改めて仕事のあり方を見直す人は少なくありません。こうしたライフイベントは、どんな人にとっても大きな決断を迫られる機会でもあり、自然と“今後の働き方”そのものを考え直すきっかけとなります。

年収アップの必要性

社会人経験を重ね、仕事のスキルや知識が身につく一方で、30代になると住宅ローンや子どもの教育費など出費も増えてきます。20代の頃はそれほど意識していなかった将来の貯蓄やリタイア後の資金計画なども、現実的な課題として視野に入り始めます。すると、年収が頭打ちになりやすい今の職場や業種で働き続けていて十分な蓄えができるのか、あるいはもう少し収入アップを目指せる道が他にあるのではないかという疑問を抱くようになるのです。そこで転職という選択肢が浮上し、自分のキャリアを広げたり、思い切って未経験領域に飛び込んで一から勉強したりする意義を感じるようになります。

特に最近は人材不足の業界が増えており、経験者やスキル保有者を優遇する企業も多いため、こうした求人を狙うことで年収の大幅アップが見込めるケースも少なくありません。

ワークライフバランスの見直し

30代になると、仕事に費やしてきた時間のバランスを見直し、プライベートや家族との時間をより大切にする考えが強まる人も増えます。長時間労働や休日出勤が当たり前の働き方を続けてきた結果、体力面・精神面に負担を抱えるようになり、「この先10年、20年同じペースで働き続けることは難しいのではないか」と感じることもあるでしょう。

一方で、近年はリモートワークやフレックスタイム制を導入する企業が増え、働き方の自由度が高まっています。そのため、時間や場所の制約を軽減できる職種や企業へ目を向け、より自分のライフスタイルに合った働き方を探す人が増えているのです。ワークライフバランスを整えれば自己投資の時間も取りやすくなり、結果的にさらなるスキルアップや年収アップにつながる可能性も広がります。

転職活動を円滑に進めるための具体的な手順

職種のイメージが固まったら、次に実際の転職活動をどのように進めていくかを考えていきましょう。30代は20代と比べて家庭の事情や収入面など、状況が複雑になりがちです。だからこそ、スケジュールを意識した準備や求人サイトの活用、さらにはエージェントを賢く利用する工夫が欠かせません。

転職のスケジュールと準備

まずは自分自身のキャリアを棚卸しし、今後の方向性をクリアにすることから始めましょう。これまでどんな仕事に力を注いで成果を出してきたのか、どんなスキルを伸ばしていきたいのかを言語化することで、応募企業にもアピールしやすくなります。次に、在職しながら転職活動を行う場合は、業務とのバランスを考慮して転職活動の期間をどれくらい確保できるのかを計画しなければなりません。一般的には3か月から半年ほどを目安に動き出す方が多く、気になる企業の情報収集や面接日程の調整など余裕をもって進めることが大切です。さらに、「未経験分野への挑戦」を視野に入れる場合は、必要な資格の取得やセミナーへの参加を早めに検討し、計画的に学習時間を確保するようにしましょう。

求人サイトの選び方と活用方法

転職活動でまず思い浮かぶのは、やはり求人サイトの活用です。大手総合系のサイトは求人数が豊富で、幅広い職種を比較検討するのに向いています。一方で、専門特化型のサイトや30代向けの転職支援サービスを提供しているプラットフォームを使うと、より条件や年齢層が絞られた求人情報にアクセスしやすくなります。

さらに、多くの求人サイトがスカウト機能を導入しており、プロフィールや職務経歴書を充実させておくと、企業側から直接オファーが来るチャンスも広がります。気になる求人を見つけたらすぐに応募するだけでなく、応募前に企業の評判や口コミ情報をチェックし、自分の希望やキャリアビジョンに合うかを慎重に見極めることも重要です。

キャリアアドバイザーやエージェントの活用

キャリアアドバイザーや転職エージェントを活用すると、書類添削や面接対策などのサポートを受けられるだけでなく、自分だけでは見つけにくい非公開求人にアクセスできる可能性も高まります。エージェントは業界ごとに得意分野を持っている場合が多く、特にIT業界や医療・介護業界、コンサル業界など専門知識が求められる分野に強いところを選ぶと、より的確なアドバイスを得られます。

担当のキャリアアドバイザーがあなたの強みやこれまでの実績を把握した上で求人を紹介してくれるため、面接での評価ポイントや企業の社風・経営者の考え方など、ネットの情報だけでは分からないリアルな情報も得やすいのがメリットです。ただし、エージェントとの相性は大切なので、最初は複数のエージェントに登録して担当者とコミュニケーションを取り、自分に合ったパートナーを見つけることをおすすめします。

未経験業界・職種への挑戦は、派遣もオススメ

未経験業界・職種へ挑戦する時、派遣という働き方もオススメです。
派遣というと安定性に欠けるイメージがある方がいるかもしれませんが、働く側も派遣先企業に合うかどうか、勤めながら考えることができるのでメリットが多い働き方です。そのため、働いてみて万が一合わなかったとしても更新のタイミングで更新せず派遣終了を選ぶこともできます。
さらに、派遣として働く場合派遣元企業の担当者が派遣先企業と間に入ってやりとりをしてくれます。何か気になることがあった時や退職の交渉も行ってもらえることもメリットです。派遣期間終了後には次の企業を紹介してもらえることもありますので、働きながらのお仕事探しもしやすいです。

トライアローは、トライアローは、しごとF!NDERというお仕事検索サイトを運営するIT・通信・建設業に強い派遣会社です。 キャリアについて悩んでいる方への、営業担当によるキャリア相談も行っておりますので、是非お気軽にご相談ください。

資格取得やスキルアップの重要性

30代でのキャリアチェンジを検討する場合、資格やスキルを身につけることで転職の可能性を一気に広げることができます。未経験分野への挑戦には抵抗があるかもしれませんが、たとえば基本情報技術者試験を取得すれば、IT業界の基礎知識を持っていることを証明できますし、CAD系の資格を取得すれば、応募先の企業に「学ぶ意欲が高い」ことをアピールできます。オンライン講座や通信教育を活用すれば、在職中でも隙間時間に勉強を進められるので、育児や家庭の事情でまとまった学習時間が取りにくい場合でも計画的にスキルアップを図ることが可能です。

転職先の企業がどんなスキルセットを求めているのかを事前に調べ、求められる知識を効率よく学習することで実務に活かせる力が身につき、書類選考や面接でも好印象を与えられるでしょう。

▼CADオペレーターの資格について知りたい方はこちら

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30代から目指せる職業は多くある

人生100年時代とも言われる今、30代はまだまだキャリアの折り返し地点にも達していない可能性が高く、新しい道を切り開くチャンスが十分に残されています。未経験の領域でも学ぶ意欲と行動力があれば、多様な選択肢の中から自分の興味や生活スタイルに合った仕事を選ぶことができます。もちろん、スキル不足や不確実性への不安を感じることもあるかもしれませんが、その分、企業側も「やる気がある30代」を求めているのが現状です。大切なのは、実現したい働き方や理想像を明確にしながら、計画的に情報収集と準備を進めることです。

あなたのこれまでの経験や強みを最大限に活かせる転職を叶えれば、将来に向けた安定ややりがいはもちろん、家族やプライベートを大切にする暮らしを手に入れるチャンスも大いに広がるでしょう。

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トライアローは、主に建設・IT・通信に強い技術系の派遣会社です。
CADオペレーターやデータ入力業務、IT業界の案件も多く取り扱っておりますので、これから新たなキャリアを積んでいきたい方やこれまでの経験を活かして働きたい方はお気軽にお問い合わせください。

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