同じ派遣先でも時給アップは可能!?派遣会社との交渉のコツを伝授

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2023年04月13日

派遣社員として働きはじめ、仕事にも慣れてくると「できる業務も増えてきたし、時給上がらないかな?」「専門性の高い仕事をしているはずなのに時給が安いのでは?」といった疑問を抱きはじめる人もいらっしゃるのではないでしょうか。
「自分から昇給してほしいとは言いづらい・・・」という人も多いと思いますが、本記事では、時給を上げるための交渉方法や最適なタイミング、交渉のコツをご紹介します。

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目次

交渉すれば時給が上がることはある?

結論から申し上げますと、時給交渉を行うことで時給が上がることもあります。しかし、派遣元の派遣会社と派遣先の勤務会社での話し合いも必要となるので、交渉したら必ず上がるとは限りません。

しかしただ待っているだけでは上がるケースはほとんどないので、時給アップを目指す場合は交渉が必要になります。その交渉を成功させるにはいくつかのポイントを紹介します。

派遣の時給アップは誰に交渉すべき?

まず、時給交渉をする相手は派遣会社の営業担当です。
正社員として直接雇用されている場合は、人事考課のための面談が設けられていることが多く、その際に上司に交渉をするのが一般的です。
しかし、派遣社員は勤務先の会社に直接雇用されているわけではないので交渉する相手が異なり、まずは派遣会社の営業担当が交渉の窓口となります。

派遣会社の営業担当者は、担当する派遣スタッフの日々の勤務態度や仕事の上達ぶりを毎日見ているわけではありません。時給アップを狙うには「うまくアピールすること」も重要となります。

派遣の時給交渉をするタイミング

時給交渉する際にはタイミングも非常に重要です。オススメのタイミングを紹介します。

契約更新の1か月前

契約更新時期の1カ月前くらいに担当者と話をすると良いでしょう。この時期なら派遣会社の営業担当者の記憶にも残りやすく、派遣会社と派遣先との契約更改の交渉の際、時給アップを前提とした交渉をしてくれるかもしれません。

これが契約更新ギリギリのタイミングでは、営業担当者も派遣先企業と次の契約内容を固めてしまっている場合もあり、難しいケースが多いです。逆に早期に伝えすぎると、忘れられてしまう可能性もあります。適度に余裕を持って伝えることが大事です。

資格取得・役職についた時

業務に関連する資格を取得した時や、役職に就いた時も時給交渉できるタイミングの一つです。資格取得をすることで業務の幅が広がったり、役職につき行う業務が増えたりした場合は、契約時の業務内容より多くの業務を行うことが出来るため、交渉しやすいです。

資格や役職という形でなくても、自己学習などから新たな経験を積んでできる業務が増えた場合なども時給アップにつながる可能性があります。

派遣の時給交渉をする際の準備

実際に交渉に臨む際も、合否を決める面接ではないため、そこまで緊張し過ぎることはありません。ただし、交渉する相手となる営業担当は毎日派遣スタッフの働きぶりを見ているわけではないため、「自分の毎日の細かな働きを知らない人にも、わかりやすく説明すること」を心がけましょう。

具体的には…

  • どんなことに取り組んだか
  • その成果を出すために自分はどんな工夫をしたか
  • それによってどんな成果が出たか/周囲にどんな影響を及ぼしたか
  • チームや会社として出た成果に対しては、自分のどんな点が貢献できたと思うか

面談に望む前のチェック表


上記のように「プロセス」と「成果」を大きく分けて考えておくと、スムーズに話を進めることができるでしょう。

さらに、もし可能であれば派遣先企業から定期的に評価を聞いておくことも重要です。なぜなら、派遣先企業から評価を聞くことで、自分でも気づかなかった仕事上の実績を発見することにもつながるからです。同時にその評価は、交渉のときの武器になります。

特にIT系の技術職(エンジニア)などの専門性の高い職種の場合には、この傾向は強いものになります。

時給交渉成功のコツ

事前に話す内容を整理しておく

派遣会社の営業担当に交渉をする際は、先ほどの「時給交渉をする際の準備」である「どんなことに、どのように頑張って来たか?」というプロセスと、「それによってどんな成果を生んだか?/影響を及ぼしたか?」という成果を事前に頭の中にまとめておきましょう。

「そうは言っても緊張して忘れてしまいそう・・・」「交渉事には慣れていない」という方は、事前にメモにまとめておいてそれを見ながら面談をしたり、表のようにしてまとめて、それを営業担当と一緒に見ながら話してみたりしても良いでしょう。

合否を決める面接とは異なりますし、どうしても時給アップが困難であればそう告げられるだけで、それが原因で仕事を奪われるということはありません。あまり緊張し過ぎずに交渉をしてみましょう。

具体的な金額提示をする

具体的な金額提示をすることも大事な要素の一つです。具体的な金額を提示することで営業担当も答えを出しやすいだけでなく、本気度が伝わります。
とはいっても、自分の好きな金額を提示すればいいということではありません。あまりにもかけ離れた金額を伝えてしまうと逆に印象を悪くしてしまうこともあります。同じ職種や業務の時給相場を下調べし、それを基準に交渉すると良いです。
また、交渉の結果、希望した昇給額よりも少ない昇給となるケースもあります。

営業担当との関係性構築を行う

営業担当としっかりと日々のコミュニケーションをとっておくことも大切です。相談しやすい関係性を構築しておけば、スムーズに話が進みやすいだけでなく、交渉に対しての心理的ハードルも下がります。

日ごろの業務を真摯に取り組む

営業担当は仕事をどのように行っているかを見ているわけではないので、派遣先の職場の同僚、上司などへ情報収集を行います。その際に業務の実績はもちろんですが、日ごろの勤務態度なども良い評価を貰えるポイントの一つとなることがあります。評価が良かった場合、評価されている方が辞めないように、時給をアップしてくれるケースもあります。
逆に、遅刻や欠席が多かったり、周囲の方とのコミュニケーションをとっていなかったりすると、交渉がうまくいかないこともあるので注意しましょう。

勤務年数ごとの時給交渉のポイント

派遣先企業での勤務年数によっても、時給交渉のポイントは変わってきます。なぜなら、勤務年数に応じて営業担当者に効果的にアピールできる部分は異なってくるからです。

1年程度の場合

まず、試用期間中~1年目程度の場合ですが、このときはまだ大きな実績などがないことが多いでしょう。そんな場合は、この1年で取得した資格等、誰の目にも見えやすい成果を強調することが効果的です。

また、未経験者の場合は派遣会社としても「1年目終了時点の能力」よりも「仕事を始めてから1年目終了時点までの伸び幅」に注目する傾向もあります。それを念頭にアピールポイントを考えてみると良いでしょう。


2年目以降の場合

次に契約期間が長くなってくる2年目以降は、自分自身の立場をアピールしてみましょう。一般的に契約期間が長くなればなるほど、仕事の責任も重くなるものです。たとえば、後輩社員の教育を行っているなどの地位があるなら、それは大きなアピールポイントになり、大きく評価されやすいのです。
というのも、1社の派遣会社が1つの職場や部署に複数名を派遣するケースも多いため、後輩社員の育成等を行った経験がある人材は、今後そういった複数名での派遣先で中心的ポジションをお願いできる可能性が高いです。派遣会社側から見ても大切にしたい存在です。

また、自分の発案や工夫で部署全体の業務が効率化したなど、自分の能力向上だけでなく周囲に何かしら影響を与えたことがあれば、それも積極的にアピールしてみましょう。こうした経験も交渉の場では非常に説得力のある材料となります。

もちろん、すべて上手くいくとは限りませんが、交渉のときのポイントとしてこうしたことは覚えておいて損はないでしょう。

時給がアップする人の特徴

派遣先企業にとって必要な人材である

派遣社員は派遣先の企業で働くという特徴があるため、その企業直属で働く正社員とは立場が異なります。しかし、実際に働き始めれば企業の従業員の一員ということは変わりありません。

勤務先で頑張っている派遣社員に対して、派遣先企業は当然好感を持ち、同じ目標を共有する仲間という意識が高くなるはずです。このような意識が強くなってくると、派遣先企業から高評価をもらうことができ、その会社にとってもなくてはならない存在と認識されていくようになります。時給を上げてもらうには、このような人材になれるかどうかが重要になってくるでしょう。

なぜなら、派遣先企業も優秀な人材には長く働いて欲しいため、モチベーションを高めることを考え始めるからです。長くモチベーションを保って働いてもらうために、時給アップを検討するケースは多くあります。ぜひ、派遣先企業にとってなくてはならない存在になり、より良い条件を引き出していきたいものです。

勤務先に評価を確認している

先ほどもお伝えした通り、派遣元の営業担当は派遣先企業へ勤務状況のリサーチを行います。勤務先の上司や同僚にリサーチをした時、時給交渉の際の実績と同じ評価や実績の確認ができたとき、派遣元の会社も派遣先企業へ時給上昇の交渉がしやすくなります。

自分の評価を聞くのは少し怖い部分もあるかもしれませんが、把握しておくことで有利に進められるケースや、自分でも気づいていなかったアピールポイントが見つかるケースがあるので、勤務先の上司や同僚に評価を事前に確認しましょう。

時給交渉の注意点

最後に、時給交渉をする際に注意が必要なことを解説します。

・勤務開始して間もない時点での交渉は避ける
勤務開始して間もない時は、まだ実際に働いた実績がほとんどなく、時給アップを検討する材料が少ないです。派遣元会社も評価をできないと時給アップの検討ができませんので、勤務の実績や評価を貰えるくらい勤務をしたうえで交渉しましょう。
勤務開始前に聞いていた業務の内容と大きくかけ離れ、明らかに仕事内容とみあっていない給料で働いている場合は時期に関係なく相談できる可能性があります。

・派遣先企業の経営状況が関係する場合がある
時給が上がる場合は、派遣先の会社が派遣元の会社へ払う金額も上がります。そのため、派遣先の会社の業績が悪い場合には、交渉が出来ないケースもあります。経営状態が関係する場合もあるので、注意しましょう。

・他の派遣社員との兼ね合いに気を付ける
同じ派遣先で、同じ業務をする人が他にいる場合、昇給した結果、周りの人たちとの時給が異なる可能性もあります。同じ内容の仕事をしているのに、金額に違いがあると不満が出かねません。時給が発端となるトラブルを避けるために、交渉に成功して給料が上がったとしても時給を周りの方に口外しないようにしましょう。
また、同様のトラブルを避けるために、時給交渉を断られてしまうこともあります。

まとめ

今回は、派遣の時給アップのコツについてお伝えしました。
私たちトライアローは通信、IT、建設などの領域に強く、専門性を生かしたお仕事や、今後手に職を付けたい方にピッタリのお仕事が数多くあります。

チームでの派遣にも力を入れており、自分自身のスキルアップにもつながるでしょう。また、資格取得支援制度や一時金の支給など、働く人にとってキャリアに繋がる福利厚生の拡充に取り組んでいます。
お仕事をお探しの方は是非お気軽にご相談ください。

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