一陸特の試験日はいつ?スケジュールと申し込み方法、注意点を紹介!

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2023年06月21日


第一級陸上特殊無線技士(一陸特)は、AIやIoT時代に欠かせない無線設備を捜査するために重要な資格です。例えば、陸上無線が活用されているものの一つとしては、携帯電話があります。そういった携帯電話の基地局の設備を扱う際に必要な資格が、第一級陸上特殊無線技士です。本記事では、第一級陸上特殊無線技士の資格試験のスケジュールや申込方法、試験に向けた準備のポイントなどについて解説します。

目次

【2023年】第一級陸上特殊無線技士試験の日程

2023年度における第一級陸上特殊無線技士(一陸特)の資格試験の日程は、以下の通りです。

  • 2023年6月14日(水)
  • 2023年10月25日(水)
  • 2024年2月10日(土)
2023年度の第一級陸上特殊無線技士試験は、年3回行われます。通常の試験開始時刻は、9時30分ですが、受験者数が多い場合や試験会場の都合によっては午前の試験だけでなく、13時からも試験が行われる可能性があるため、注意が必要です。また、どちらの時間に受験するのかを受験者が選択することはできません。試験地は、全国11カ所から自分の希望地を選べますが、選択後の変更はできないため、注意しましょう。なお、第一級陸上特殊無線技士の受験条件は定められておらず、年齢や性別などの制限がありません。

詳細については、以下を参照してください。

特殊無線技士国家試験案内
https://www.nichimu.or.jp/vc-files/kshiken/pdf/toku.pdf
https://www.nichimu.or.jp/denpa/faq/index.html

第一級陸上特殊無線技士試験の全体スケジュール

第一級陸上特殊無線技士試験の具体的な全体スケジュールの流れは、以下の通りです。

  • 受験申し込み:試験期日の2カ月前の1~20日(曜日関係なし)までにインターネットで申し込み
  • 受験票の送付:試験の申し込み後、電子メールで送付される受験票を受け取る。受験票の送付は、受験月の前月下旬ごろ
  • 試験当日:試験日当日、受験票を持参し、選択した試験場で受験
  • 合格発表:試験終了後、3週間以内に試験結果が電子メールで通知される
  • 免許の申請:試験に合格した場合は、無線従事者免許を申請

試験の前々月の1日~20日:受験申し込み

まずは、第一級陸上特殊無線技士の資格試験に申し込みます。

申込期限

申込期限は、試験期日の2カ月前の1日0時~20日23時59分までです。試験科目の免除で証明書を郵送する場合は、期日を必ず守らなければなりません。なぜなら、期日内に郵送されないと免除が認められなかったり、受験自体ができなかったりする可能性があるからです。もし、やむを得ない事情があって試験地の変更をしたい場合は、試験日の10日前までに各試験地の事務所へ連絡しなければなりません。

顔写真の条件

申し込みする際には、顔写真(写真データ)が必要です。利用できるものは、以下の3つとなります。

  • 証明写真機で撮影後にスマホやパソコンにデータをダウンロードしたもの
  • スマホで撮影したもの
  • 写真屋で撮影してもらい、写真データとして受け取ったもの
大きさは「縦30mm×横24mm」で、頭の上から写真端まで約2mmの余白となるよう注意しましょう。また、以下の条件を満たしている必要があります。

  • 6カ月以内に撮影したもの
  • 上三分身のもの
  • 無帽で正面を向いているもの
  • 縁がなく、サイズ条件を満たしているもの
  • 背景や影がないもの


試験の前月下旬:受験票の送付

試験申込後に登録内容や顔写真、証明書などの審査が行われます。いずれかに指摘事項があれば電子メールで連絡がくるため、その際は再提出が必要です。再提出には、期限(電子メールに記載)があります。審査に通過すると電子メールで受験票が送付されるため、忘れないよう、早めにA4用紙などで印刷しておくのがおすすめです。

試験当日:2月、6月、10月

上述したように、2023年度の試験日は、以下の3回です。

  • 2023年6月14日(水)
  • 2023年10月25日(水)
  • 2024年2月10日(土)
試験開始時間は9時30分ですが、試験開始時間の15分前から注意事項について説明があります。そのため、試験場には9時ごろまでに到着しているほうが安心です。ただし、「受験人数が多い」「試験場の都合」といった事情があれば、9時30分からの試験に加え、13時から試験を行うケースもあります。13時からスタートの場合も受験票を忘れずに持参し、余裕をもって30分ほど早く試験場に到着しておくのがおすすめです。

試験日から約3週間後:合格発表

試験結果は、試験日から3週間以内に電子メールで届きます。メール内には、結果を閲覧できるサイトのアクセス方法や、試験結果のダウンロード方法(IJKから始まる受験番号が必要)などが記載されているため、確認が必須です。なお、試験日から4週間程度経過しても結果メールが届かないときは、日本無線協会へ問い合わせる必要があります。

合格発表後~約3カ月以内:免許の申請

試験に合格した場合は、3カ月以内に第一級陸上特殊無線技士の免許を申請する必要があります。免許申請の流れは、以下の通りです。

証明書類の準備

氏名と生年月日がわかる証明書類をあらかじめ用意します。なお、申請書に住民票コードなどを記載した場合は不要です。

申請書をダウンロードする

申請書は、総務省の電波利用ホームページにある無線従事者免許申請書から「第一級陸上特殊無線技士用」をダウンロードし、A4サイズの白い用紙で印刷します。

申請書に必要事項を記入する

第一級陸上特殊無線技士用の免許申請書に必要事項を記入し、顔写真を貼り付けます。申請書に記載する際には、鉛筆やインクが消えるようなボールペンなどの使用は禁止です。

申請書を郵送する

「免許の申請書」「必要分の切手を貼り付けた返信用封筒」「証明書類」などを封筒に入れ、受験地もしくは住所地を管轄する総務省総合通信局へ郵送します。

免許を受け取る

申請書を郵送してから約1カ月で免許が届きます。

第一級陸上特殊無線技士試験の試験内容

第一級陸上特殊無線技士の試験では、「無線工学24問」「法規12問」が出題されます。いずれも多肢選択式(4~5択)で、両方の科目に合格しなければなりません。試験時間は、3時間(法規免除の場合は2時間30分)です。問題用紙は、無線工学と法規が同時配布されるため、自分の好きなほうから始めることができます。合格点は、無線工学で120点中75点以上、法規は60点中40点以上が必要です。

どちらも過去問題を何度も解くことが大切になります。過去問題は、日本無線協会の「受験案内」から「試験問題と解答」を利用可能です。正解・不正解を問わず、答えについて参考書で確認するとよいでしょう。過去問題がすべて回答できるようになったら次の年の過去問題にとりかかります。無線工学は無線に関わる用語や現象、計算問題、法規は条文、法的にどのようなことをしなければならないのかなどを覚えておくのがポイントです。

第一級陸上特殊無線技士試験の申し込み方法

2023年度現在、第一級陸上特殊無線技士試験の資格試験を申し込む方法はインターネット申請のみです。

書面による申請方法

2021年度までは書面による申請とインターネット申請のいずれかを選択できましたが、2022年度分からは書面による申請ができなくなりました。ただし、例外として障がいなどインターネット申請ができない理由があり申請が困難な場合は、日本無線協会に問い合わせて書面申請できるケースもあります。

ネット申請方法

インターネット申請の主な流れは、以下の通りです。

顔写真を用意する

インターネット申請をする際に顔写真のデータが必要になるため、前述した条件を満たした顔写真を用意しておきます。

専用ページで申請する

日本無線協会の試験申請用画面「無線従事者国家試験等申請・受付システム」で必要事項を入力後、申請。試験科目を免除したい場合は、申請時にその旨を入力し期限内に必要書類の郵送が必要です。

受験料を支払う

期限内に申請時に選択した方法で受験料を支払います。支払方法は、クレジットカード決済やコンビニ決済、ペイジー決済から選択可能です。

第一級陸上特殊無線技士試験の申し込みをする際の注意点

ここでは、第一級陸上特殊無線技士試験を受験する際の注意点を解説します。

「お支払い期限」までに支払いをする

受験料は、支払い期限(受付月の22日)までに完了することが必須です。支払いが期限内に完了していない場合は、申請自体が無効になってしまいます。なお、第一級陸上特殊無線技士の受験料は6,300円です。以下で3つの支払い方法について解説します。

コンビニ決済

セブンイレブンやローソン、ファミリーマート、デイリーヤマザキ、セイコーマート、ミニストップのいずれかを選択可能です。支払方法選択時にコンビニ決済を選択し、「支払」ボタンを押して表示されるお支払い番号とお支払い期限を保存するか印刷します。支払い期限までに、コンビニで受験料を支払えば完了です。

クレジットカード決済

利用できるのは、VISAかMasterCardです。支払方法でクレジットカード決済を選択後、カード情報を入力して受験料を支払います。支払い後、登録メールアドレスに申請受付完了メールが届けば完了です。

ペイジー決済

ペイジー決済を選択後、「支払」ボタンを押して表示される「お支払い番号」と「お支払い期限」を保存するか印刷します。ペイジー決済ができる金融機関の店舗もしくはネットバンクで支払い、登録メールアドレスに入金確認メールが届けば完了です。

科目免除を希望する場合は記載する

認定学校を卒業、もしくは業務経歴で試験科目の免除を希望する場合(かつ初めて受験する場合)は、インターネットでの申請時に記載する必要があります。また、申込期間内に必要書類の原本を郵送しなければなりません。必要書類は、経歴証明書、または卒業証明書と履修証明書です。

経歴証明書

初めて受験する人が所定の業務経歴で科目免除を希望する場合は、経歴証明書の提出が必要です。なお、2回目以降は提出が不要となります。経歴証明書の様式は、日本無線協会のホームページからダウンロードが可能です。

卒業証明書と科目履修証明書

初めての受験、かつ認定学校を卒業した人の場合は、卒業証明書と科目履修証明書の提出が必要です。なお、2回目以降は提出する必要がありません。

受験票は必ず印刷する

受験票は、電子メールで送付されるため、試験日の前日までには以下のような方法で印刷が必要です。受験当日に、受験票がないと受験自体ができなくなるため、注意しましょう。

スマホの場合

事前に印刷用アプリをインストールし、コンビニのマルチコピー機(コピー機)で指示に従って印刷します。

パソコンの場合

自宅にあるプリンタで印刷します。

コンビニで印刷する

コンビニでの印刷方法は、以下の2種類あります。

  • USBメモリーなどにPDFファイルの受験票を保存し、コンビニのマルチコピー機に接続して印刷する方法
  • コンビニのホームページにあるネットプリントを利用する方法

ネットプリントを利用する場合は、ページにログインして受験票をアップロード(登録)し、予約番号を受け取るまでが前準備です。その後、コンビニのマルチコピー機で予約番号を入力すれば印刷できます。

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