職務経歴書は必要?書き方とポイントを解説!

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2022年12月21日


就職・転職活動の際に必ず提出を求められるのが履歴書と職務経歴書です。どちらもこれまでの経歴について記載した書類のため、混同されやすいですがそれぞれの役割があります。今回は職務経歴書について説明、書き方の解説をいたします。

目次

履歴書と職務経歴書の違いとは?

履歴書は、パーソナルデータが載っている書類、つまり自己紹介シートです。内容としては、名前や住所、顔写真、出身校、所属した企業を中心に、他にも趣味や特技などが記載されていることもあります。
一方、職務経歴書は社会人として今までの所属していた会社での経験や実績を具体的に記載した書類です。履歴書にも会社名などは箇条書きで記載されていますが、職務経歴書はさらに会社内でどういった業務内容をしてきたかを詳しく記載します。
一般的に応募企業には、履歴書と職務経歴書はセットで提出する場合が多いです。

職務経歴書を書く前の準備

職務経歴書はあなたの経歴や経験を企業へアピールする大切な書類です。実際に書類を作成する前に以下の内容を整理、確認するとスムーズに作成できます。

応募したい企業の業界・業種を調べる

なぜ転職したいのか、同職種であればなぜ環境を変えたいのかを明確にすること、転職を希望する業界・業種などの募集内容を確認していくことで、イメージとのギャップを払拭させておくことが大切です。

キャリアを時系列ごとに確認する

履歴書や職務経歴書を作成するにあたって、いつのタイミングで仕事内容や部署異動したか、どういったプロジェクトに参加したかなど思い出しておき、簡単に時系列ごとに書き出しておきます。

今までの経歴で強みやアピールできるポイントを探す

業界・業種調べや今までのキャリアがある程度まとまったところで、自分自身の強みやできることなどのアピールポイントを見つけておくと良いでしょう。

記入するフォーマットを決める

手書きかパソコン作成か

かつては手書きが好まれる傾向がありましたが、近年はパソコンでの作成も一般的になったため特に問題はありません。手書きの場合は作成や修正に時間がかかるため、パソコンでの作成がおすすめです。

フォーマットについて

基本的にはどのフォーマットを使用しても問題ありません。採用担当者が見たときに、内容が分かりやすく見やすく作成するのがコツです。アピールできるポイントが複数ある場合などは、見出しを付けるなどの工夫をしてもよいでしょう。
また、文章量としてはA4用紙2~3枚程度が適正です。これを超えてしまう場合は、すべての経歴に同じ量のスペースを割くのではなく、直近の経歴や応募する職種や業種に関連性の高い経歴に重点的にスペースを割くようにするなど、強弱をつけるようにすると良いでしょう。

【フォーマット例】


職歴の形式について

職歴を記載する際には、「編年体形式」「逆編年体形式」「キャリア形式」の3つの形式があります。自分自身に合った形式で作成しましょう。

編年体形式

時系列に沿って古い順番から経歴を記載する方法です。順番は、古い職歴→新しい職歴となります。履歴書と職務経歴書を一緒に見る採用担当者は多く、履歴書で記載する順番と同様に記載をするこの形式は一番見慣れている形式といえるでしょう。

逆編年体形式

直近の職歴から記載する方法です。順番は新しい職歴→古い職歴となります。直近での業務内容が面接先と関連している方や職務経歴が多い方におすすめです。

キャリア形式

業務内容やプロジェクトごとにまとめ記載する方法です。記載する順番などに決まりはないため、強みになる経歴からを記載すると良いでしょう。この方法は、多くのプロジェクトに携わっている方に向いています。

書き方のポイント

客観的に

ついついアピールしておきたくて主観的な内容を書きたくなってしまいますが、事実や実績などをもとに客観的に記載しましょう。誰が読んでも成果や実績を分かりやすく書くことで、客観性や冷静さ、伝達能力なども評価されます。

実績や結果は具体的な数値化を

例えば営業を採用するとき、採用担当者は「どのくらい結果を出せたのか」が気になるところですよね。ただ単に「営業を頑張りました」と抽象的に記載をするより具体的な数値があると一つの指標になります。

「成約率が30%から60%へ向上しました」
「1年で1,000万円程度の売り上げに貢献しました」

このように数値を入れることにより、採用担当者はどのくらいの営業ができるかのイメージしやすくなります。できるだけ、数値化し具体的に書きましょう。

専門用語は使わない

職務経歴書は、どんな方が見てもわかりやすく作成しましょう。たとえ同職種に転職する場合でも、一般的な言葉と思いきや自社内独自の言い回しだった、など様々あります。また、業界が異なると、知識のある方しか分からなくなってしまいますので、専門用語は極力使用しないようにしましょう。

面接を想定する

履歴書や職務経歴書は、提出して書類選考を受けるだけではなく、面接時にも使用されます。職務経歴書を元に、業務内容やスキルについて聞かれることを想定して作成しましょう。一度作成した書類を客観的に読み直し、どこが質問されそうかを考えその点について加筆・修正をするのも良いです。職務経歴書に記載した内容については、口頭で質問されても答えられるように対策をしておけば面接時も安心です。

職務経歴書の主な項目の書き方

職歴要約

冒頭に大まかな職歴や経験内容や強み、また何ができるのか等を簡潔に記載します。文字数は、200~300文字ほどでまとめます。

職務経歴

「いつ」「どこで」「なにを」「誰と」がわかるように記載します。具体的には、期間、会社名(配属部署・地域)、業務内容、部署規模などです。また同部署でも役職変更があった場合やかかわる業務が変わった場合も、基本的にすべての役職・業務を記載します。部署や業務内容が変更になった場合は、同じ段落に記載せず、次の段落で詳細記載をすると見やすいです。

また、業務についての実績や改善点も記載しましょう。先ほどの通り、実績は数値を明記したほうが採用担当もどれくらいの実績なのかイメージが付きやすいです。

派遣社員・アルバイトの経験の職歴の書き方

派遣社員として働いた期間がある場合も職務の経験になるので、職務経歴書にはしっかり記載しましょう。経験はもちろんのこと、派遣先(実際に就業していた企業)、派遣元、雇用形態も一緒に記載します。

アルバイトの場合は基本的に記入は不要ですが、リーダーとして社員に準じた働きをしていた場合や長期で仕事に従事していた場合、応募職種や業種に近い内容のアルバイトをしていた場合などは記載すると良いでしょう。

PCスキル・使用ソフト

使用していたシステムやアプリがある場合は、ここで記載します。Microsoft Officeなども良いでしょう。特にない場合は、「なし」もしくは項目自体を削除しても問題ありません。

資格

資格がある場合は、取得日と正式名称で記載しましょう。TOEICなどは期限を確認してから記載します。

自己PR

自分自身の強みや業務で培った力などを具体的に業務へどう生かせるか、簡潔に文章で表現します。結論から記載する、見出しを付けるなど、見やすく工夫して採用担当者に伝わるよう記載すると良いでしょう。

まとめ

今回は、職務経歴書の書き方のポイントをご紹介しました。転職活動では様々な書類作成が必要となりますが、作成することにより自分自身のキャリアの振り返り、強みを見つけられる良い機会にもなります。採用担当者からどう見られるかなども考えながら職務経歴書を作成をできるとよいですね。ぜひ出来上がった職務経歴書でどんどん企業にアピールしていきましょう!

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