フリーランスエンジニアのリスク

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2015年05月18日

転職を考える皆さんにお届けしているトライアローラボコラム企画ですが、今回は「フリーランスエンジニアのリスク」と題しお送りします。

現在、企業で働く正社員やアルバイトとは別に、フリーランスで仕事をしている人たちがいます。特定の企業や組織に専従せず、自分の持っているスキルを活かした個人事業主のことです。エンジニア(特にIT分野)といった専門スキルがモノを言う職種は、フリーランスとして起業しやすい傾向にあります。

今回はフリーランスという働き方について紹介します。

フリーランスの働き方

フリーランスは、企業に属さない就業スタイルです。ビジネスの契約も単発として契約するのが一般的です。フリーランスは自分の能力や才能を売り込み、自ら営業に回る必要があるほか、業務能力や納期管理、確定申告の帳簿作成などもすべて一人で行わなければいけません。

一見自由が利く職業のように思えますが、会社のように何かミスをしても誰かがカバーしてくれることもなく、納期が遅れたりなどした場合は、信用問題に関わります。

フリーランスエンジニアとして働くメリットやデメリット

自分の腕1本で仕事をこなしていくフリーランスエンジニア。ではどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。まずはメリットについていくつかあげさせていただきます。

  • 頑張った分だけ報酬に跳ね返る
  • 自由な時間や休みが取れる
  • 好きな分野で仕事ができる
  • 分野を問わず、いろいろなプロジェクトに参加できる
  • いやな仕事は断れる

一番のメリットとしては、やればやった分だけ報酬として返ってくるということでしょうか。また、状況によっては自由な時間や休みを作ることができ、スケジュール管理がしやすいというメリットもあります。自分の得意とする分野で仕事ができますから、苦痛が少なく自分のスキルを活かした仕事ができ、逆にやりたくない仕事を断ることができるのもフリーランスの特長です。

一般の人がフリーランスに憧れるのは、このメリット部分が先行してしまっているためとも言われています。しかしフリーランスにはメリット以上のデメリットやリスクも多くあります。デメリットとしては以下のようなものがあげられます。

  • 不安定な収入
  • 福利厚生がない
  • 年金や社会保険などは自分で加入
  • 病気で休んでもフォローしてもらえない・営業から経理まで全部自分で行わなければならない
  • ミスや納期遅れは信用問題にかかわる

メリットとして、頑張った分だけ収入に跳ね返るとありますが、人によっては全く仕事がなかったりもし、収入に大きく影響するリスクが考えられます。この保障がされない収入面はフリーランスのデメリットとしては最も大きいのではないでしょうか。ほかにも社会保険や年金はすべて自分で払わなければならず、福利厚生なども受けることができません。責任などもすべて一人で負うことになるので、ミスが致命傷につながる可能性も考えられます。このようにフリーランスになるには一定のリスクも覚悟しなくてはなりません。

フリーランスになる前に気をつけておきたいこと

フリーランスになる前には、メリットよりもデメリットを優先して考えることをおすすめします。特にフリーランスになりたての頃は、よほどのパイプがない限り、どんどん仕事が舞い込むようなことは難しく、しばらくは営業活動や売り込みに専念しなければならないことも。保険や年金なども計算して経済的なリスクを第一に考えてシミュレーションしてください。

フリーランスとは別にエンジニアには「常用型派遣」とよばれる雇用形態もあります。常用型派遣は一般的な派遣社員とは違い、派遣会社と正社員契約を結ぶ制度で、収入の安定度や福利厚生の充実や社会保険制度、さらには有給休暇など、一般企業の正社員と変わらない待遇で継続的雇用を結ぶことができます。

年金や健康保険への加入があり、中には福利厚生が手厚い派遣会社もあります。いろいろなプロジェクトに参加できるというメリットもありますので、社会保障の心配をせず、かつ分野に縛られず自分の技術を生かしたいと思うエンジニアには、こういった就業スタイルがよいでしょう。


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