電気、設備分野に転職するときにあると優遇される資格

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2014年08月20日

転職を考える皆さんにお届けしているトライアローラボコラム企画ですが、今回は、「電気、設備分野に転職するときにあると優遇される資格」と題しまして、電気、設備分野で重宝される資格について解説していきたいと思います。

電気設備の資格を取るなら、まずは、電気設備に関わる業務のなかでも、どのような工程の業務に就きたいかを明確にしましょう。
設備の工事に携わるなら電気工事施工管理技士、運用・保守に関わるなら電気主任技術者、電気通信設備の工事をするなら電気通信工事担当者、設計をしたいなら構造設計一級建築士などの資格を取ると、メリットが大きいといえます。
今回はその4つの資格を順番にご紹介します。

電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士は国土交通省管轄の国家資格です。試験に合格するには、電気工事に伴う施工計画や施工図の作成、工事の工程管理、品質管理、安全管理など適確な施工管理を行なうための技術と知識が必要です。
建設工事現場には必ず主任技術者を設置しなければならないとされていますが、1級・2級電気工事施工管理技士の資格を有していれば、主任技術者として認められます。
また、1級の資格を有していれば監理技術者になることもできます。そのため、電気設備に関わる資格の中でも、就職・転職に有利な資格の1つだといえます。

電気主任技術者

電気主任技術者(略称:電験)は、電気設備の安全を確保しながら工事・保守・運用を行なうための責任者「保安監督」になることができる資格です。
電気設備を設けている事業主は、保安監督者として電気主任技術者資格を保有する者を必ず置かなければならないと定められているため、電気設備の資格の中でも需要が多い資格です。

資格取得の試験では、1次試験は科目別合格制を採用しており、1次試験合格年度に2次試験が不合格となった場合、翌年度は1次試験を免除されます。そのため、翌年度は2次試験の勉強に集中することができます。

電気通信工事担任者

電気通信工事担任者(略称・工担)は、電気通信回路(電話回線やデジタルデータ回線など)と、各企業や家庭などで使用される端末(電話、パソコン、防犯機器など)を接続することができる資格です。これらの工事を行う際には、資格を有する人が直接工事を行なうか、工事の監督をすることが求められます。
電話、インターネット回線が一般家庭に普及するとともに、SOHO・在宅勤務などの形態で働く人が増えているため、工事担任者の需要が増えています。資格取得の試験では、電気主任技術者試験と同様に科目合格制度を採用しています。

構造設計一級建築士

構造設計一級建築士は、一定の規模以上の建築物の構造設計を行なう場合や他の建築士が行なった構造設計の構造関係規定への適合性確認を行なうために必要な資格です。
対象となる規模の建築物は構造設計一級建築士が設計するか、その設計の適合性を有資格者が確認しなければならないため、需要は高く転職に非常に有利な資格になります。

しかし、この資格を取得するには一級建築士としての業務経験が5年以上必要となり、さらに「構造に関する工事監理の業務」、「建築確認の構造に関する審査及びその補助業務」、「構造計算適合性判定及びその補助業務」の経験が必要です。
試験の難易度も非常に高く、合格率は10~20%程度になります。

取得難易度は高い資格ですが、設計、建築でのキャリアアップを考えているならば、取得することで転職の選択肢は大きく広がると言えます。


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