システムエンジニア(SE)の理想のキャリアパス

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2014年08月15日

転職を考える皆さんにお届けしているトライアローラボコラム企画ですが、今回は、「システムエンジニア(SE)の理想のキャリアパス」と題しまして、システムエンジニアとして今後キャリアを積む上でのいくつかのケースを見て行きたいと思います。

システムエンジニアのキャリアパスが多様化していると言われます。
「どのような職務にやりがいを感じるか」は人によって異なりますので、その分だけ多様なキャリアパスが存在することは自然であるといえます。ただ、まだ将来の自分を思い描くことができない人もいるでしょう。
まずは目安となるキャリアパスの参考にしてみてください。

システムエンジニアがたどったキャリアパス

システムエンジニアとして入社した人も、最初はしばらくプログラマとしての仕事が多くなります。先輩社員や上司が設計した内容を受けてプログラムを実装することになります。
技術者として働くためには、プログラミング言語を深く習得する必要があり、入社1年目はその基礎をかためる時期です。遅くとも3年目までには「この言語なら任せて下さい!」と言えるレベルに到達する必要があります。
また、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験などは、3年目までに取得しておくことが望ましいでしょう。

プログラマからシステムエンジニアへ

プログラマの業務を重ね、システムについての幅広い知識を習得すれば、システムエンジニアとしての職務が始まります。どういったシステムが作りたいか、クライアントの要望を聞き設計を行ないます。さらに制作に関わるプログラマをまとめ、制作の進行管理を行ないます。多くの人と打ち合わせを行なうため、コミュニケーションスキルが求められる他にも、納期に遅れないためのスケジューリング能力も重要です。

プロジェクトマネージャへの昇格

プログラマ、システムエンジニアとしての職務がこなせるようになると、プロジェクトマネージャに就く人が増えてきます。
プロジェクトマネージャは、あるプロジェクトに携わる人員の選定、顧客との折衝、開発するシステムの要件定義、品質や納期、コストの管理など、プロジェクト全般に関するマネジメントを行います。そのため、技術者として優れているだけでなく、コミュニケーション能力にも優れている必要があります。
また、各社員の能力を的確に判断して業務を割り振り、プロジェクトの進捗状況を見ながら、遅れやトラブルに対処する能力が求められます。

早くても入社5年目、多くの場合は7年~10年といった中堅・ベテラン社員と言われる時期にプロジェクトマネージャになるケースが多いようです。
入社3年~5年に差し掛かった人は、日々の業務を通して「自分はプロジェクトマネージャに向いているか」を考えてみましょう。現在関わっているプロジェクトについて、仮に自分がマネジメントを担当するならどうするか、円滑にプロジェクトを進めるためにはどのようなスキルを身に着けるべきかを考える時期だといえます。
情報処理技術者試験にはプロジェクトマネージャ試験があります。プロジェクトマネージャになることを希望する方は、取得を目指すとよいでしょう。

プロジェクトマネージャ以外の道も

「プロジェクトマネージャには向いていない」「今後もシステムエンジニアとしてプログラミングやシステム設計の作業に携わっていきたい」と考える人もいるかと思います。
その場合は、企業に留まりながら、あるいはフリーのエンジニアとして独立する形で、システムエンジニアを究めるという道もあります。
独立を考えるなら、経営や経理に関する知識が必要となりますので、独立前からそれらの準備も必要になります。
また、システムエンジニアとして身に付けたIT技術・知識をもとに、企業のIT戦略や経営課題の改善について、助言を行う「ITコンサルタント」の道を選ぶ人もいます。
この場合はITスキルだけではなく、会社経営に関する知識が必要になってきます。

ステップアップするには、システムエンジニアのスキル以外の能力も求められます。自身のキャリアパスを決めたら、できるだけ早くからその勉強も始められるようにしておきましょう。


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