面接官はここが知りたい!~面接での自己PR編~

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2017年01月09日

「職務経歴」「志望動機」について取り上げてきたこのシリーズ。最終回の今回は「自己PR」にスポットを当てて見ていきます。

自己PRについて

自己PRと聞くと、私たちはつい謙遜の精神から、「自分をPRするなんて…」と尻込みしてしまいがちですが、面接官はあなたが突飛ですごい人間かどうかを見ているわけではなく、あなたが自分たちの会社に合う人かどうかを見ています。

ですので、必要以上に自分を大きく見せようということに神経を使うよりも、自分のこんな長所が御社の考え方に合っています、という主張をする場所だと捉えて良いでしょう。就職活動や転職活動で、しきりに「自己分析が大切」と言われるのはこのためです。

あなたの長所を教えてください

突然自己PRをお願いします、と言われることよりも、この質問の方がよく使われます。
この質問の意図は、言葉通りあなたの長所、強みを知ることですが、もう1つの意図として、あなたが自分を客観的に見られている人かどうか、という点にも面接官は注目しています。

抽象的な話はなるべく避け、過去の成功体験や実績を思い出し、それはなぜ成功したかを一度分析してみてください。例えば綿密な計画を事前に立てたための成功であれば計画性や正確さがあなたの強みですし、計画に狂いが出たときにスピーディに対応できたから成功した、というのであれば、それは臨機応変さ、柔軟さが生んだ成功体験だった、ということになるでしょう。もしくは失敗しそうになったときに周囲の人が助けてくれた、というのであれば、あなたが普段から周囲の人との関係を大事にできる協調性のある人、ということになります。

このように、例え同じ成功体験1つ取っても、切り取る角度によってあなたの長所はまったく違って見えてきます。ここで聞かれる長所は面接内の他の質問にも影響してきますので、これまでの体験をしっかり分析し、事前に自分自身の強みを客観的に把握することが重要です。

この時、自分自身の体験談を話すだけでなく、「同僚や友人からもこのように言われることが多いです」と言ったように、周囲からの意見を引用するのも効果的です。

あなたの短所を教えてください

これは、必ずと言って良いほど長所とセットで聞かれる質問で、なおかつ答えるのが難しい質問の1つです。自分自身の短所を客観的に把握できていることは重要ですが、答え方を間違えると過剰にネガティブな印象を与えかねません。

この質問に答えるときのポイントとしては、ただ単純に自分の短所を述べるのではなく、「本来はこうありたい理想の自分」を考えたときに、今の自分にはこんな部分が足りないと感じる部分を考えてみるのも良いでしょう。そして、そのためにどうやって改善していくかということもセットで答えるようにしましょう。

短所のない人なんていません。ただ、短所を聞かれた質問ではあっても、前向きな姿勢をアピールする場であることは忘れずにいてください。

あなたはどんな性格ですか?

この質問で面接官は、あなたが募集する仕事への適性があるかどうかを見ています。
質問の意図としては長所・短所の質問とほぼ同じと考えて良いでしょう。しかし、長所、短所と分けて聞かれるときよりも質問が抽象的なため、注意が必要です。

面接の場で「あなたはどんな性格ですか?」と言われると、とにかく自分の良いところを強調しようとしがち。ただ、あまりにもたくさんの長所を挙げてしまうと、自信過剰な印象を与えてしまうこともあります。人の性格にはいろいろな側面があり、なかなか一言でまとめるのは困難だとは思いますが、何か1つ、具体的なエピソードを根拠に「私はこんな性格です」と言えるようにできると良いでしょう。

長所の質問の項でも、切り口によって同じエピソードでも様々な捉え方があるという話をしましたが、面接官が知りたいのは、あなたがいかにスゴイ人間かではなく、あなたが自分の会社に合う人かどうかです。

受ける会社をよく研究し、どんな社風で、どんなことを大切にしているかをよく調べておく必要があるでしょう。それによって、自己PRの内容も変わってきます。

今回は、職務経歴にスポットを当ててみましたが、いかがでしたでしょうか。次回は「志望動機」としてよく聞かれる質問をまとめて、その対策方法をご紹介したいと思います。


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