Uターン・Iターン・Jターン転職の思いがけないメリットと、UIJターン転職をめぐる状況

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2023年06月30日


最近、「Uターン転職」「Iターン転職」「Jターン転職」という単語をよく聞くようになりました。これらの転職はどのようなものを指すのでしょうか。また、どのようなメリットがあり、またどうすればその希望が叶えられるのでしょうか。今回はUIJターン転職を検討するにあたって、まず知っておきたいことを解説します。

目次

Uターン転職・Iターン転職・Jターン転職とは?

Uターン転職

Uターン転職とは、地方で生まれ育った人が都会で就職したのちに、故郷(地元)に戻って転職することを指します。
都会の学校を卒業後そのまま都会の企業へ就職し、故郷へ戻って転職する場合も、故郷の学校を卒業後都会の企業へ就職し、故郷へ戻って転職する場合もどちらも「Uターン転職」です。
また、地方から都会の学校へ進学し、卒業後に故郷に戻って就職することは「Uターン就職」と呼ばれます。

Iターン転職

Iターン転職とは、都会で生まれ育った人が都会で就職したのちに、地方に移住して働くことを指します。
Iターン転職は、旅行などで訪問した地域に魅力を感じ検討するケースが多いです。また、昨今は地方移住者に対しての支援金制度が充実している地域もあり、場所によっては起業や子育てなど、特定の支援に力を入れています。それらの制度を求めて移住を希望する人も増えています。

Jターン転職

Jターン転職とは、地方生まれ育った人が都会で就職したのちに、故郷(地元)とは異なる地方で転職することを指します。
Iターン転職と同様、支援金制度の充実によりJターン転職を志望する人も増えていますが、その他にも故郷に近い地方都市への移住を志望するケースや、故郷周辺エリアには自分の希望する仕事が無いため、隣接の都道府県へ移住をするケースもあります。


UIJターン転職のきっかけ

人はどのようなきっかけでUIJターン転職を考えるのでしょうか。よくある例をいくつかご紹介します。

ケース1

親が高齢になったことにより、同居したり、近くに住んだりする必要が出てきた場合
このような時は、必然的に「地元」に帰ることが多くなります。全く知らない土地とは違い、小さい頃からの友人・知人がいたり、環境についてもすでに分かっていることが多かったりするなど、気持ち的なハードルは低くなります。また、地元の地域に希望する仕事が無い場合は、近隣する地域へJターン転職をすることも多いようです。

ケース2

子供を、より自然の多い環境でのびのび育てたいという場合
都心ではなかなかハードルの高い広い一軒家での子育ても、住む地域を変えることで手に入りやすくなります。さらに、親の近所に住むことで、子育てのサポートを得られたり、待機児童問題を回避したりすることもできるかもしれません。先ほどもご紹介をさせていただいた通り、地域によっては子育ての支援に力を入れているところもあります。そのような子育てのサポートを希望して移住する人も増えています。

ケース3

趣味のアウトドアを思いっきり楽しみたい場合
アウトドアが趣味でも、都心にいると車で行ける範囲が限られてしまうため長期休暇を取らないと行けない・・・など趣味面での充実を考えて転職をする人も増えています。
アウトドアに限らず、地方でしかできない体験はたくさんあります。人生は一度きりです。節目が訪れた際には、思い込みにとらわれずにUIJターン転職も視野に入れた、柔軟な検討をしてはいかがでしょうか。

UIJターン転職のメリット

地方へ転職・生活することのメリット・魅力をご紹介します。

生活環境をリセットできる

朝晩の通勤ラッシュに疲弊してしまっている人も多いのではないでしょうか。地方へ移住することで、車通勤ができる場合が多く通勤ラッシュから解放されます。電車通勤の場合でも、都会ほどのラッシュとは無縁になります。毎日の通勤ストレスが軽減されることで、仕事に対してのモチベーションも変わります。
また、生活環境として「自然の多い環境でゆっくり生活したい」など、自分の希望に合わせた環境を選ぶことができます。

家賃(生活費)が安い

生活費を抑えることが出来るのも移住のメリットです。特に家賃は大きな差があり、都内でワンルームマンションを借りる金額で、地方ではファミリー向けのマンションを借りられることもあります。賃貸だけでなく購入価格も安くなるため、マイホームの夢も実現できます。
また、地元の食材が直売所などで安く手に入ることも多いです。食費を抑えつつ、地方ならではの食材やそれを利用した料理を味わえます。

地域のコミュニティがある

Uターンで故郷に戻る場合は、故郷にいる同級生など元々のコミュニティに戻ることとなります。知り合いもいてコミュニティがあるところからのスタートとなるのは、メリットの一つと言えます。
IターンやJターン転職での移住の場合も、地方は都心と比べると地域のつながりが強いため、近所の方との交流も生まれやすいです。周囲の人との交流を大切にしたいと考えている人にはメリットとなるでしょう。

移住サービスや支援を受けられる

自治体が移住者に対してマイホーム購入の助成金や家賃支援等の制度を導入している地域もあります。それらの支援制度をうまく活用することで、金銭面での不安がある方でも移住に挑戦しやすくなっています。
また、国が行う移住支援制度もあります。条件を満たした場合に移住支援金を受け取ることができますので、事前に制度を調べて有効活用しましょう。
参考:地方創生サイトhttps://www.chisou.go.jp/sousei/terms.html

その他にも、企業が導入している移住支援サービスもあります。首都圏から優秀な人材を採用するために行っているもので、引越しにかかる料金の負担など企業により様々な支援があります。企業の実施している支援についても調べると良いでしょう。

UIJターン転職のデメリット

収入が下がる可能性がある

メリットで家賃が安いことを挙げましたが、物価が低い分、地方は最低賃金も低くなります。正社員で働く場合についても、収入面は下がることがあります。
都会で生活するよりも家賃や物価も下がるため、生活が苦しくなってしまうことはありませんが、収入が下がる可能性は留意しましょう。

求人数が限られる

都心と比べると企業数が減るため、地方は求人数そのものが少なくなります。そのため、希望する条件や職種にマッチした求人があるとは限りません。
たとえ合致する求人があったとしても、その企業に就職できるかは分からず、入ってから社風が合わない可能性もあります。再度同じエリアで転職しようにも求人が見つからない…ということもあるかもしれません。

利便性が低い

都心と比べ地方は、交通機関の本数が限られている他、車しか行けない場所があり利便性は悪くなります。近くのアミューズメント施設も限られた数なので、休日に行ける場所の選択肢は限られます。
また、セミナー等のイベント開催数も都心と比べて少なくなってしまいます。昨今はオンラインでの参加ができるケースが多く、そこまでデメリットではなくなりましたが、行きたいイベントがあっても、参加するには多くの交通費を要することもあるかもしれません。

地方ならではの慣習があることがある

地方には、地方ならではの慣習や行事があることもあります。家族で引っ越しをする場合は、仕事などは順調にいっても、家族が暮らしや生活に馴染めないということも起こります。子供がいる場合は転校を伴うことが多く、生活が一変したことをストレスに感じてしまうケースもあります。移住後の家族全員の生活についても一度考えましょう。

UIJターン転職を実現するための方法は?

UIJターン転職を本気で考えるなら、東京などの都市で開催されているUIJターン 転職の相談会やセミナー、イベントに一度、参加してみてはどうでしょうか。
地方で働くことのよさ、その土地ならではの魅力について話が聞けたり、その地域の企業のことを知る機会にもなったりします。人を募集している企業の採用担当者と話ができ、さらには面接をしてもらえるチャンスもあるので、積極的に参加してみましょう。

また、そこから一歩踏み出し、実際に希望するエリアに出かけて、一定期間滞在しながら転職活動を行う人もいます。特に、すでに会社を辞めている人であれば、こうした地方就活もやりやすいでしょう。

しかし、なかなかそこまではできないという人の場合は、3つ目の選択肢として、UIJターン転職に強い転職エージェントや、全国展開している人材サービス会社に相談に行く方法をおすすめします。
地方の企業の求人に関する情報を持つ会社であれば、全国に視野を向けて、現在のスキルを生かせる職場がないか相談できます。特に、エンジニアとして働きたい場合はこの方法が有効です。現在はまだ技術力が十分でないが、ゆくゆくはUIJターンをしたいと考えている場合には、まず現在住んでいる地域で働いてスキルを身につけ、その後に希望する地域で就業するというコースも考えられます。どんな会社でどんなスキルをマスターすればUIJターン転職に有利になるかについても、人材サービス会社であれば役立つ情報を得られるでしょう。

今はUIJターン転職がしやすくなっている?

最後に、現在は全般的にUIJターン転職がしやすい状況にあることもお伝えしておきます。

ネットを利用することで地方との連絡は以前よりもずっと簡単になりました。地方の求人情報も得やすくなっています。
全国の各自治体が企業を誘致し、また移住者を対象とした支援サービスも行っています。その分、前述したUIJターン転職に関するセミナーなどの相談窓口も増えています。
また、都市に本社を置きながら、地方にサテライトオフィスを置くスタイルも注目されています。例えば徳島県美波町などはサテライトオフィスの誘致に積極的です。そのようなサテライトオフィスを持つ企業に入社するのも良いでしょう。

それに加え、「フルリモート」の求人も増えてまいりました。フルリモートの求人は、会社への出社を必要としない、ネットを利用したテレワーク方式のみで仕事を行うスタイルです。出社がなくどこに住んでいても仕事ができるので、もし今の仕事でフルリモートの働き方が認められれば、仕事を変えずに地方への移住を叶えることもできます。
また、今の仕事ではフルリモートで働くことが難しい場合も、フルリモートの案件であれば全国の求人に応募が出来ることが多く、以前と比べ求人の幅が広がっているといえます。

まとめ

今、地方で働くかどうか迷っている方は、まず自分がどのメリットを重視したいのかから整理してみてはいかがでしょうか。
テレワークの普及が進んできているように、今後ますます様々な働き方ができるようになっていくとみられています。この機会にぜひ新しいライフスタイルにチャレンジしてみてください。

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