AI化で派遣社員の仕事はなくなる?これからの時代に求められるスキルとは

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2020年03月30日


AIの発展は目覚ましいものがあり、多くの作業を人間に代わってしてくれるようになってきています。しかし、このままAIが進化を続けていくと派遣社員の仕事がなくなってしまうのではないかと不安に感じている人も多いのではないでしょうか。そこで、この記事ではAIに取って代わられるといわれている仕事と、AIにはできないといわれている仕事をそれぞれ紹介しつつ、これからの時代に求められるスキルについて解説していきます。

目次

AIの発達は本当に脅威なのか?

昨今、「AIに仕事が取られるのではないか?」という話題をよく見かけます。実際、計算や単純作業を繰り返すような仕事の場合はAIの方が人間よりもエラーを起こさないため、一部の職種の業務はAIに置き換わる可能性はあります。

ただ、すべての業種・職種で一気にこのような動きが加速するかと言われれば、そのスピードにはかなりの差があることが予想されています。では、どのような業界でAI化が推し進められて行くのでしょうか。

人材不足の業界でこそ活躍するAI技術

タクシーやバス業界、あるいは建築業界などは人手不足が深刻化しています。人手不足なので仕事がなくなることはないだろうと思われがちですが、そこに落とし穴があります。人手不足が慢性的に続いている業界では、積極的にAI化を進めていくことで問題を根本から解決してしまおうという動きが出てくるのです。たとえば、AIといえば多くの人が自動運転を思い浮かべるはずです。これに関しては克服すべき課題がいくつか残されているものの、ほぼ実用化のレベルに達しています。

それは自動運転技術の実用化に多くの力が注がれてきた事実を示すものです。つまり、タクシーやバスのドライバーは、かなり前から不足しているという現状があったからこそ、他に優先して研究や開発が行われてきたというわけです。今問題になっているのは自動運転によって事故が起きた場合、責任の所在をどこに置くかですが、これさえ解決すれば自動運転のバスやタクシーが街中を走るのもそう遠いことではなくなるはずです。

一方、建設業界でも人手不足を解消するために、測量や保守点検に関する業務のAI化が進んでいます。赤外線カメラや測量用カメラの小型化も同時に進んでいるため、ドローンを使って測量を行った土地を、AIを使って図面に起こすシステムなども開発されています。

AI化でもなくならないであろう仕事とは

いくらAIが進化したとしても、それですべての仕事がなくなるというわけではありません。なぜなら、AIでは人間の代わりを務めるのが難しい業務が存在するからです。そこで、この段落ではAI化が進んでもなくならないだろうと考えられている仕事について解説をしていきます。

企画・立案などの業務

AIは過去の事例を参考にしながら問題に対処していくのは得意です。しかし、その反面、前例のないものをゼロから生み出す仕事は苦手としています。その典型例がコンサルティングやマーケティングの仕事です。AIにとって、蓄積されたデータの分析によって課題を見つける作業は得意とするところですが、それに基づいて新しい戦略を立てるなどといったことはなかなかできません。今後の技術革新でAIで分析できるデータはより詳細になって行くと予想されますが、AIが企画や立案をするのは難しく、企業固有の環境や、その時々の市場環境と言った、なかなかデータ化が難しい要素とAIで得られたデータや分析結果とを組み合わせて戦略を立案していくのは、やはり人間がやるべき仕事となるでしょう。

また、企業別に考えるならば、人間の能力をより多く必要としているのはベンチャー企業です。ベンチャー企業は革新的な技術やアイディアを生み出すことが企業としてのアイデンティティとなっています。そして、それを基にして新しい事業やサービスを展開するのが主な業務です。AIには極めて高い情報処理能力が備わっていますが、何かを創造するといった能力に関しては人間に遠く及びません。そのため、ベンチャー企業などで新しいアイディアや技術を開発していく仕事はなくならないと考えるのが妥当です。

判断や意思決定が伴う業務

データ分析やデータ作業などは、AIがすべて行うようになったとしても、その結果から物事を判断したり、決定したりする仕事は人間の手を離れることはないだろうと考えられています。なぜなら、AIは経験に基づいた判断はできても、不慮の事態に対して柔軟に対応する能力が乏しいからです。そのため、AIがいくら便利であっても最終的な判断をし、意思決定を下す人間はどうしても必要になってきます。具体的には、経営者や役員などといった立場の人間です。こうしたディレクション業務の仕事に関しては、今後もなくならないと予想されています。

また、建設業界でも測量や計測の作業はAI化が進むと考えられていますが、一方で、それらのデータから戦略や計画を立てる仕事は残るでしょう。さらに、AIを使って業務の効率化をディレクションしていく仕事なども同様です。

これからの時代に派遣社員に求められるスキル

AIの進化が予想される将来において派遣社員として活躍するには、AI化時代に求められるスキルを習得することが大切です。具体的には、問題解決力やリーダーシップ、コミュニケーション能力などが挙げられます。まず、問題解決力とは先入観や過去の事例に囚われず、物事をゼロベースで考え、判断する能力のことです。また、リーダーシップとは目的を達成するために組織や集団を率いることですが、そのためには偏見を捨て、多様な考え方を持った人々をまとめる力が求められます。

さらに、周囲の人に信頼され、円滑な人間関係を構築するコミュニケーション能力は職場の雰囲気を良くし、作業効率を高めるために欠かせないものです。このスキルが高ければどの職場においても重宝されるでしょう。一方、技術系の仕事の場合はAIを使いこなすために最新知識を習得し、AIをどのように導入すれば現場での仕事を効率化できるかを考えられる人材が求められるでしょう。

AI化に向けたトライアローの試み

AI化していく社会への対応が求められているなか、技術系を得意とする派遣会社である私たちトライアローもAI化に向けた取り組みを行っています。この段落では、派遣社員として将来について悩んでいる人の参考になるように、トライアローの取り組みの具体的な内容について紹介していきます。

ドローンによる測量事業

建設業界においては、ドローンによる測量が盛んに行われるようになってきています。なぜなら、ドローンを使用することによってデータの取得が自動化され、迅速かつ正確な測量が可能となるからです。たとえば、数百もの地点で写真撮影を行い、1週間以上の時間を費やしていた測量も、ドローンなら15分程度で必要なデータを取得できるといった具合です。トライアローではドローン測量代行サービスを行い、導入サポートも実施しています。そのため、トライアローに登録して必要なスキルを身につければ、派遣社員としての新たな可能性を開くことができるというわけです。

ドローンの操縦講座や無線系国家資格取得講座

トライアローでは、派遣スタッフ向けの研修メニューのひとつとしてドローンの操縦講座を行っています。それに参加すれば、ドローンの操縦方法や法令などが学べるなど、建設業界に興味のある人が身につけておきたい知識の習得が可能です。また、ドローンを産業利用する場合、専用の帯域が設けられています。その帯域を利用する場合、第三級陸上特殊無線技士という国家資格が必要となりますが、トライアローではこの資格を取得できる養成課程も行っています。

加えて、その上位資格である第一級陸上特殊無線技士という資格は携帯電話の基地局を設置する際には必須の国家資格となっており、日々深化する通信インフラの整備に必須な資格ですが、こちらも通信関係の業務に従事するメンバーの皆さんには無料で養成課程を受講いただいています。

他にも、リーダー研修や安全研修などといった多様な研修を実施しており、派遣社員にとって重要なスキルを効率的に学ぶことができるようになっています。

第一級・第三級陸上特殊無線技士の養成課程についてはこちらから

AI化しても通用するスキルを身につけよう

単純作業や現在人手不足に陥っているような仕事は、いずれAI化によって職種そのものがなくなってしまうことが予想されています。その一方で、データの結果から物事を決定するような、柔軟な判断力を要する仕事はなくならない可能性が高いと考えられています。将来において安定して仕事を得られるようにするために、AI時代でも通用するスキルを身につけていきましょう。

お仕事をお探しの方

トライアローでは、長期的なスキルアップを目指せる技術系のお仕事や、それに関連する資格取得支援なども行っています。初心者歓迎のお仕事から高待遇の経験者向けのお仕事まで、幅広いニーズにお応えしていきます。

「どんな仕事が向いているか知りたい」「良いお仕事があれば相談したい」という方は、まずはご登録の上、お気軽にご相談ください。キャリアプランを一緒に考えて行きましょう。