ITエンジニア!気になるニュース②【ITスキル標準(ITSS)とは】

2017年08月30日 大阪支店ブログ  お知らせ

経済産業省は、2017年7月、高度IT人材育成とする教育訓練講座の認定制度『第四次産業革命スキル習得講座認定制度』を設定すると発表しています。現場の核となるリーダー層の受講を推奨し、講座の難易度をITスキル標準(ITSS)レベル4相当としています。
今回は、各職種・専門分野で必要される能力を明確化・体系化した指標『ITスキル標準(ITSS)』を説明いたします。

【 ITスキル標準(ITSS)とは】
各種IT関連サービスの提供に必要とされる能力を明確化・体系化した指標です。
産官学におけるITサービス・プロフェッショナルの教育・訓練等に有用な「ものさし」として共通枠組みを提供しようとするものです。

【レベルの概念】
レベルは、当該職種/専門分野においてプロフェッショナルとして価値を創出するために必要なスキルの度合いを表現しています。また、キャリアパスを明確にするために、7段階のレベルを設けています。

◆レベル7
プロフェッショナルとし てスキルの専門分野が確立し、社内外において、テクノロジやメソドロジ、ビジネスを創造し、リードするレベル。
市場全体から見ても、先進的なサービスの開拓や市場化をリードした経験と実績を有しており、世界で通用するプレーヤとして認められます。

◆レベル6
プロフェッショナルとしてスキルの専門分野が確立し、社内外において、テクノロジやメソドロジ、ビジネスを創造し、リードするレベル。
社内だけでなく市場においても、プロフェッショナルとして経験と実績を有しており、国内のハイエンドプレーヤとして認められます。

◆レベル5
プロフェッショナルとしてスキルの専門分野が確立し、社内においてテクノロジやメソドロジ、ビジネスを創造し、リードするレベル。
社内において、プロフェッショナルとして自他共に経験と実績を有しており、企業内のハイエンドプレーヤとして認められます。

◆レベル4
プロフェッショナルとしてスキルの専門分野が確立し、自らのスキルを活用することによって、独力で業務上の課題の発見と解決をリードするレベル。
社内において、プロフェッショナルとして求められる経験の知識化とその応用(後進育成)に貢献しており、ハイレベルのプレーヤとして認められます。
スキル開発においても自らのスキルの研鑽を継続することが求められます。

◆レベル3
要求された作業を全て独力で遂行します。スキルの専門分野確立を目指し、プロフェッショナルとなるために必要な応用的知識・技能を有するレベル。
スキル開発においても自らのスキルの研鑽を継続することが求められます。

◆レベル2
上位者の指導の下に、要求された作業を担当します。プロフェッショナルとなるために必要な基本的知識・技能を有するレベル。
スキル開発においては、自らのキャリアパス実現に向けて積極的なスキルの研鑽が求められます。

◆レベル1
情報技術に携わる者に最低限必要な基礎知識を有するレベル。
スキル開発においては、自らのキャリアパス実現に向けて積極的なスキルの研鑽が求められます。

●情報処理機構のITスキル標準センターにジャンプします。⇒ITスキル標準センター
 ※「ITスキル標準V3 職種の概要と達成度指標(職種別)をダウンロードできます。