お正月の豆知識
2015年も残すところあとわずかとなりました。
皆さんは新年を迎える準備はできましたか?今回は新年を迎えるにあたり「お正月のいわれ」をご紹介したいと思います。
◎そもそもお正月とは・・・?
本来は一年の最初の月のこと、年神様(としがみさま)をお迎えする行事のことで、1月の別名でもあります。
現在は、年頭の祝いをする三が日(元日から3日まで)や松の内(元日から7日または15日まで)をさすのが一般的。
「正」には「年の始め」という意味があります。
正月は家に年神様をお迎えする行事ですから門松やしめ飾りを飾るのは、いずれも年神様を迎えるための準備です。
◎おせち料理
おせち料理は年神様に供える供物料理であると共に、家族の繁栄を願う縁起物の家庭料理でもあります。日持ちのする材料で作ってあるので、家族が食べる他に、お客様にも出せるように重箱に詰めるのが一般的です。
また、重箱に詰めるのは、めでたさを重ねるという意味も込められています。
【紅白かまぼこ】紅はめでたさと喜びを表し、白は神聖を表します。
【昆布】「喜ぶ」に通じるため。
【海老】ヒゲが伸び、腰がまがっている様を老人に見立て、長寿への願いを込めて。
【黒豆】まめにこつこつ働くことができるように。
【数の子】親、子、孫と子孫の繁栄を願って。
【田作り】今年もいいお米が取れますようにとの願いを込めて。
【鯛】「めでたい」の語呂合わせ。
【くわい】芽が伸びていることから「芽が出るように」と願って。
【里芋】里芋には小芋がたくさんつくので、子宝に恵まれるように。
【栗きんとん】金団(きんとん)には財宝という意味があるため、豊かに暮らせるようにとの願いを込めて。
【ごぼう】しっかり根を張って長生きすることを願って。
◎初日の出
明治以降、「初日の出」とともに年神様が降臨するとして、「初日の出」を拝むことが盛んになりました。それ以前の元旦には、年神様を迎えるために家族で過ごし、「四方拝」といって東西南北を拝んでいました。
初日の出を拝む場所は見晴らしのよい山や海など様々ですが、特に高い山頂で迎える日の出を「ご来光」といいます。
◎初詣
初詣は新年になって初めて神社や寺にお参りすること。
今は各地の有名神社にお参りする人も多いですが、本来は自分たちの住んでいる地域の氏神様、またはその年の年神様のいる方向「恵方」に当たる寺社へ詣でるとよいとされていました。
初詣に行くには松の内(1月7日)までというのが一般的です。
いかがでしたか?新年最初の行事のお正月の風習をこれからも大事に受け継いでいきたいですね。
寒い日が続きますので、くれぐれもご自愛ください。
それでは、良いお年を。