「神主・安宅一郎さん」トライアローSAPPORO応援情報コーナー

2015年07月27日 北海道支店ブログ  コラム

今回のさっぽろ村ラジオ・トライアローSAPPORO応援情報コーナー、ゲストは神主、来多縁太の取締役でもあります安宅一郎さんに起こしいただきました。
神主さんの職種ってどんなことをしているか聞いたことないですよね。
とても興味深いお話をたくさん聴くことができました。




◆◆◆今週のゲストはは神主、来多縁太の取締役でもあります安宅一郎さんです。宜しくお願いします!

-----宜しくお願い致します。

◆◆◆安宅さんは意外な経歴をお持ちですが、銀行員から神主へ転職されたんですよね?
-----そうですね。最初大学出るときに銀行を受けたんですけど、最初50人位の応募があって、二次面接で20人、三次面接で6人で最後採用されたのが僕だけだったんですけど。実は面接は僕、結構いい加減だったんですよ。

◆◆◆え?そうなんですか?笑

-----1次面接では履歴書に趣味プロレスって書いてしまったので、プロレスの話ばっかりで。笑
2次面接では「読んでいる本はなんですか?」と言われて「道民雑誌の月刊クオリティ読んでます」って言ったのを覚えてます。
立ち読み程度に読んではいたんですけど、「北海道民として北海道経済を少しは勉強しないと思って読んでます」とか答えたり笑
あと、面接官に「君にとっての挫折ってなんですか?」って聞かれて、「男なので失恋ですかね」
って何も考えずにポンポン答えてました。
正直、銀行員になろうって思ってなかったので、何も考えずに思ったことを答えたのが返って良かったのかもしれませんね。



◆◆◆レスポンスの良さが良かったんですかね?
面接の場で素の自分を出すって重要ですね。


-----そうかもしれませんね。面接で型にハマった答えをするよりはいいのかなとは思います
ね。でも自分がこの会社に行こう!と思ってたら、そんな風にならなかったかもしれません。
今、何やるにしてもキチっと作ろうと思ってやってませんね。
あまり定型的にやるよりは、その場で雰囲気や相手の表情なんかを見て話し方とか内容を少し変えたりしてます。敬語とかにこだわるよりはシンプルに自分のしゃっべっている言葉で話すことを心がけてますね。



◆◆◆では、面接を控えている方もそういうことを意識するといいですかね?


-----そうですね、それが世間全ての方に受け入れられる訳じゃないですから、そこもまた違うのかもしれません。やっぱり普段通りでやっても良いけど、服装や髪型なんかは、しっかりしなきゃならないとおもいます。
なんでも自分流で、個人の主張を全面に出すのもいいんですけど、見た目とかはイメージもついちゃいますし、世間常識から外れちゃならない部分ではあるとおもいますよ。


◆◆◆そうですね、人は見た目が9割っていう本もありましたよね。
それで銀行に勤めてから、神主さんになるきっかけってなんなんですか?


-----元々小さい頃から神仏に対して興味とか好奇心があったんですよ。
親とか神主ではなかったんですけど。



◆◆◆神主の魅力をどこに感じていたんですか?


-----そうですね、僕が小さい頃は人として生まれて死ぬまでに、生き死にを感じ取る儀式ってお葬式ぐらいしかなかったんですよね。今ではスピリチュアルとかありますけど。
そういうお葬式なんかがある度に「こういうことをすると人間の大事な部分が見えてくるんだな」って幼心に思って。
それから大人になって、フリーランスで神主をやっている方とお会いする機会がありまして、それがきっかけでこの世界により本格的に入りました。



◆◆◆小さいころから憧れみたいのはあったんですね。
実際、社会人から神主さんになって違いとかギャップってありましたか?


-----そうですね、普通の会社員から入りましたから、閉ざされた業界っていう感覚はありましたね。基本、神主は世襲ですし、お付き合いも檀家さんや信者さんだったりしますから、生まれた時から祀られる存在なんですよね。
だから、少し変わった業界に感じたりはしました。



◆◆◆安宅さんは神主さんとして何を大事にしたい思っているんですか?


-----例えば、悩みごとがあってきてもらっても、ただお祓いをするじゃダメだとおもいますね。その前にまずお話を聞いてあげたい。吐き出すことで楽になったり、すっきりするお顔になられることもありますから。



◆◆◆神様、仏様の前に人としてやるべきことがある。


-----そうです、例えば色んな????の神、????の仏って人間が名付けたものなんですよ。全ての神様、仏様は一つのもので見えない、手の届かない存在であって、その手足になっているのがキリストであったり、天照大神だったりすると思うんですよ。だから、何から何まで仏様にお参るというのもいいんだけど、そういった偶像物、想像のものである神様や仏様よりも前に大事なこと
もある!というのも必要だと思うんですよね。



◆◆◆そうですね。何だか現実的な部分に気づかされる話ですね。
聞きたいことがあったんですけど、人が祈ったり、想うことのエネルギーって強いじゃないですか。
そういう目に見えないことが、実際に形として見えることってあるんでしょうか?


-----実際に、誰かのためにみんなで祈るとそのエネルギーが人の身体に作用して、病気が良くなるっていうことも科学的な実験で証明されてますよ。



◆◆◆そうなんですか!
千羽鶴だったりありますよね。やっぱり想いって見えない大きなエネルギーなんですね?


-----そうですね。そういう科学的な根拠もあるんですけど、僕の中では、そこはオブラートに包んでいいのかなっておもってます。
なんでもかんでも科学で証明する必要もなくて。やっぱり想いってそういうモノなのかなって思います。



◆◆◆そうですね。科学だけでは説明しきれないこともありますよね。
でも、単純にお祈りして「想い」だけではダメなんでしょうけど。


-----何か、こうしよう!っていう時は、潜在意識が活性化されることなんですよね。祈りっていうのも潜在意識が活性化される一つの手段でもありますから。
例えば、試験に合格したい!っていう想いで神社にお参りにくる方も多いですけど、ただ合格したい!は「我欲」ですよね?
一生懸命やって、その上で合格しますっていう「努力」が必要。
努力なくして成功なしですね。

我欲ってマイナスなことですけど、でも欲って本当は必要なんですよ。
欲がないと向上しないですから。
でも自分だけの欲は良くないですね、それが我欲です。
自分だけではなく、周りの向上もかんがえて、が必要なんですね。
だから、ある程度の欲は必要になる。



◆◆◆なるほど、すごく納得いくお話ですね。
神主の一日のスケジュールってどんな感じなんでしょう?


-----通常は、神社によっては7時とか8時位から朝拝をして、社務所で事務的なことをやって、来社された方の対応だとか、お祓い、お守りを売ったりとか色々やったりしますよ。
あとは、基本は掃除ですよね。
仏教なんかでは、掃除がお仕事って言われてます。
掃除をすることで、身も心も掃除されるってことです。



◆◆◆キレイにすることはいつでもどこでも必要なことですね。
安宅さん、ズバリ神主になりたいって思った時はどう行動すればいいんでしょう?


-----中々難しいと思います。神社なりお寺なりに行って一番偉い人とお話をして、糸口を見つけるしかないかもしれません。あとは熱意です。
どんなことでも熱意があればひっくり返りますから。



◆◆◆熱意…一番重要ですね。
安宅さんは、モノマネのルミルミさんと来多縁太の取締役としても活動されてますよね。


-----そうですね。3回目になるモノマネ祭が11月3日の共済ホールでやります。大御所のノブ&フッキーさん、ヒロ青山さん、そしてルミルミと必見となってます。



◆◆◆大きなイベントですよね。
ルミルミさん最近のモノマネは何が必見ですか?


-----最近は中森明菜なんかは個人的に面白いです笑
レパートリーも50~60人位ありますからどれも面白いですけど。



◆◆◆楽しみですね。
安宅さん個人では、講演会など今後どのような予定があるんでしょうか?


-----今月は「運のつく人、つかない人」の講演をやります。
神様、仏様のことも大切にしつつも論理的な「常識」をきちんと取り入れた内容になってます。何故こういう人と付き合ってはいけないのか?とか、ちゃんとチャートでわかりやすく説明しますよ。
スピリチュアルとかそういうのではないです。
ある意味ではビジネス講座に近い感覚もありますかね。

あとは、8月の講演は般若心経曼荼羅を使って、そこでその方の長所、欠点を見出して、じゃあどうやっていったらいいかという「秘伝」を伝える講座をやります。参加した人だけに特別!



◆◆◆それは面白そうですね!是非聞いてみたいです!
安宅さん今日はありがとうございました。


-----ありがとうございました!!




安宅さん、とっても気さくな方であっという間に時間が過ぎ去りました。
銀行マンから神主へ転身ということで、異色な経歴をお持ちですが、本当に常識を重んじながらも伝統を守っていく熱意が本当に強く、話す言葉にも力強さを感じました。また、お話にもユーモアがとても溢れているので、本当に引き込まれました。

神様、仏様とどのように自分が付き合っていくかとてもわかりやすく教えていただけたと思いました。

安宅さんありがとうざいました!